関西テレビ放送株式会社

奈良県明日香村の牽牛子塚古墳のすぐ隣で、新たに別の古墳がみつかりました。日本書記の記述と一致することから牽牛子塚古墳が斉明天皇の墓である可能性が高まる発見だということです。
こちらが新たに発見された越塚御門古墳です。７世紀後半のものと考えられます。
隣にある牽牛子塚古墳はことし９月、天皇の墓の特徴である八角形であることがわかり、古墳が作られた時代に即位していた斉明天皇の墓という説が浮上しました。
日本書紀には斉明天皇の墓のそばに孫の大田皇女の墓が作られたと記されていて、今回の発見はその記述と一致します。
神戸山手大学の河上邦彦教授は「牽牛子塚古墳が斉明天皇の墓である可能性は非常に高い」と話しています。
一方、宮内庁は別の古墳を斉明天皇の墓としているため、今回の発見が更に議論を呼んでいます。

近畿と周辺の７府県でつくる関西広域連合は、来年以降の新しい高速道路料金制度で、阪神高速と本州四国連絡道路の料金引き下げを国に求めました。
徳島県の飯泉知事は、関西広域連合を代表して国土交通省を訪れ、高速料金案についての提案をしました。提案は、来年４月に導入が見込まれる、高速道路の普通車の料金を上限２０００円にするという国の案に対するもので、今月、広域連合の初会合で提起されました。広域連合では、定額制の廃止などで今よりも割高な区間が生じる阪神高速、また利用に際し追加で最大３０００円が必要となる本四連絡道路の料金引き下げを求めています。本四連絡道路については、フェリーなどとの料金のバランスにも配慮を求めています。関西広域連合による国への要望はこれが初めてです。

兵庫県加西市で９日未明、警備員の男性が自宅前の路上で血を流して倒れているのが見つかりました。
警察は殺人事件として調べています。
午前４時半ごろ、加西市中山町の路上に倒れる血まみれの男性を、新聞配達員が見つけました。
男性は目の前の家に住む警備員・内藤公丈さん（５５）で、まもなく死亡が確認されました。
内藤さんは裸足にジャージ姿で、頭や首など数ヵ所を刺され倒れていました。
そして内藤さんの家から発見された路上まで、点々と血痕が・・・。
警察が開けっ放しの玄関から中に入ると、玄関には血のついたサバイバルナイフが、鞘に入った状態で落ちていました。
さらに寝室や台所には、飛び散ったおびただしい血痕、室内のガラス戸も割れていました。
内藤さんの両手の甲にも傷があることから、警察は、家の中で襲われ犯人に激しく抵抗したとみています。
「恨みを買ったりする人ではなく、おとなしい。小芋でも里芋でも何でも、“芋がなかったら植えなよ”と言って苗をくれる」（近所の人）
集落の人はみんな顔見知りというのどかな農村。
しかしこの日に限って、異変があったといいます。
「犬がすごく吠えていた、（午前）３時前くらいだと思う」（近所の人）
さらに、内藤さんの家から消えたものも・・・。
「きょうは車がない。見つけた人が“おばちゃん、車ごとあれへん”と言っていた。いつもは家の角に止めている」（近所の人）
内藤さんの家にあるはずの軽トラックがなくなっていました。
警察は、犯人が軽トラックを奪って逃走に使ったとみています。
「そんな簡単に人の命を奪わないでください」（内藤さんの妹）
穏やかで優しく、近所でも悪く言う人のいないひとり暮らしの男性に、一体何が・・・。
警察は殺人事件として捜査本部を設置し、犯人の特定を急いでいます。

京都府福知山市が年末年始に勤務した職員に、条例に規定のないいわゆる「ヤミ手当」を支給していたことがわかりました。総額はこの５年間だけでも１１００万円にのぼります。
「市民の皆さんに対し誠に申し訳なく心からお詫び申し上げます」（松山正治・福知山市長）
福知山市は毎年１２月２８日から１月４日の間に勤務した職員に、正規の時間外勤務手当に１時間あたり７００円を上乗せして支給していました。この上乗せ分は条例に規定がない違法なヤミ手当で、３０年以上前から続いていたということです。その額はこの５年間だけでも総額１１００万円で、市民団体からの指摘で発覚しました。
「この不景気の時代にもうこれは廃止にする。条例を作ってまで出そうとは思わない」（松山市長）
「市役所のあの建物の中の常識と一歩外に出た世間の常識にはあまりにも乖離がありすぎる」（福知山市民オンブズパースン委員会・西山恵一代表）
市民団体は、違法に支給した手当の返還を求める住民訴訟も検討しています。

大阪府富田林市の住宅を全焼する火事があり、焼け跡から住人の８０歳代の夫婦とみられる遺体が見つかりました。
９日午後１時前、富田林市喜志町で「家から煙が出ている」と近所に住む男性から消防に通報がありました。
消防車など５台が出動し、火は約３０分後にほぼ消し止められましたが、木造平屋建ての住宅約２００平方メートルが全焼しました。
この火事で焼け跡の台所から、この家に住む８７歳の山口重一さんと妻で８４歳の恵美子さんとみられる遺体がみつかりました。
近所の人は、「ぶわーっと火がでてきて屋根がすぐ落ちた。風が強くて火の回りが早かったみたい。恵美子さんの方が足も腰も悪かった、高齢なんで」と話しました。
警察は遺体が山口さん夫婦とみて身元の確認を急ぐとともに、出火原因を調べています。

大阪府能勢町の畑で変わった形の自然薯が採れました。
もらった友人もぎょっとするあるものにそっくりの形でした。
大阪府能勢町で採れた自然薯。
全長約６０センチ、先っぽには指のようなものが付いていて人の「手」そっくりです。
幼稚園で働く大黒義高さん（６１）は、知人から新聞紙にくるまれたこの自然薯をもらい家で開けて仰天しました。
「バッと出したら女房も仰天してましてね。本当に驚きました」（大高さん）
よく見ると親指が２本。
手の甲にももう１本指があります。
子どもたちは「おてて怖！」「幽霊の手。こわいー」と大騒ぎ。
「ちょっと食べにくいな。是非とも下さいという人がいたら差し上げるつもりでいますよ。気持ち悪いという声が圧倒的なもんでしたから今の所誰一人下さいという人はいません」（大高さん）
すりおろすわけにもいかず、人の手自然薯はひとまず大黒さんの家に置いておくということです。

大阪・梅田に高さ１３２メートルの高層ビル、「大阪富国生命ビル」がオープンしました。
「大阪富国生命ビル」は、地下４階、地上２８階、高さ１３２メートルの高層ビルです。
ＪＲや私鉄、地下鉄など計７つの駅が歩いていける範囲にあり、飲食店やオフィスなどが入っています。
また中には、ガラス張りで吹き抜けになっている約３５０平方メートルの広場があり、壁には株価などが映し出されます。
訪れた人は、「阪急もＪＲも阪神も、どこからでも集まってこれる。待ち合わせにいいんじゃないか」と話していました。
大阪富国生命ビルは、「ビルの中の広場を大阪の新しい待ち合わせスポットにしてほしい」としています。

兵庫県養父市では、お正月の餅つきシーズンを前に、「木ウスづくり」がピークを迎えています。
木ウスの原木となるのは、直径約６０センチ、樹齢１００年以上のケヤキでもちをつく穴を斧であけていきます。
木うすづくりは１０月から始まっていますが、お正月の餅つきシーズンを前に今がピークを迎えています。
すべて手作業で行われ、一個作るのに１０日ほどかかるということです。
かつては、仕上げに塗料が使われていましたが、最近は漆を塗り、木目の美しさを生かすものが好まれているということです。

兵庫県加西市で９日未明、警備員の男性が自宅の前の路上で頭などから血を流して倒れているのが見つかり、警察は殺人事件として捜査本部を設置しました。

午前４時半ごろ加西市中山町の路上で、男性が血を流して仰向けに倒れているのを新聞配達員の男性が見つけ通報しました。
倒れていたのは、現場の目の前に住む警備員・内藤公丈さん（５５）で、まもなく死亡が確認されました。
調べによりますと、内藤さんは顔や首に４ヵ所刃物で切られたような大きな切り傷があり、両手の甲にも傷がありました。
近所の人は「午前３時前、犬がすごく吠えていた」「内藤さんはこれまで２〜３回、車のガラスを割られて金を取られたことがあるが、きょうは車ごとなくなっている」と証言しています。
自宅の寝室や台所には、血が飛び散るなど争ったような痕があり、玄関から路上まで血痕が続き、玄関先には血のついたサバイバルナイフが鞘に収められた状態で転がっていました。
また内藤さんの軽トラックがなくなっていて、警察では何者かが室内で内藤さんを襲い、車を奪って逃げたとみて調べています。

９日朝、京都府木津川市のＪＲ片町線の踏切で電車と軽自動車が衝突し、軽自動車を運転していた女性が大けがをしました。

９日午前８時前、木津川市吐師のＪＲ片町線・若宮踏切の中に軽自動車が止まっているのを、宝塚発、木津行きの快速電車の運転士が見つけました。電車は急ブレーキをかけましたが間に合わずに衝突し、軽自動車の運転席にいた近くに住む６６歳の女性が全身打撲などの大けがをしました。電車の乗客らにケガはありませんでした。この事故でＪＲ片町線は一部区間で１時間ほど運転を見合わせました。目撃者の話によりますと衝突の直前、運転していた女性は車に乗ったり降りたりしながら遮断機を上げようとしていたということで、警察は車が脱輪して立ち往生したとみて調べています。

京都府福知山市が年末年始に勤務した職員に、条例に規定のないいわゆる「ヤミ手当」を支給していたことがわかりました。

市民団体などによりますと福知山市は去年１２月２８日から今年１月４日の間に勤務した職員に正規の時間外勤務手当に、１時間あたり７００円を上乗せして支給していたということです。この上乗せ分は条例に規定がなく違法ですが、昨年度は消防局や財務部など１０部署の２４７人に対し総額２２７万円が支払われていました。福知山市によるとヤミ手当は２０年以上前から続いていました。
「条例で規定していないかったので正直、これは具合が悪いという認識は持っていました。」（福知山市職員課・池田聡課長）
福知山市は違法な手当は廃止する方針ですが、市民団体は、違法に支給した手当ての返還を求める住民訴訟も検討しています。

法的な資格がないのに、債務整理を行い、報酬を受け取ったとして告発された大阪の司法書士事務所の代表と職員が書類送検されました。

弁護士法違反の疑いで書類送検されたのは、大阪市中央区の司法書士法人「アヴァンス・リーガルサービス・グループ」の代表ら５人です。
告発状などによりますと、２００７年以降、法的な資格を持たないアヴァンスの事務職員が司法書士の名刺を使って、依頼者の債務整理を行い、約３０万円の報酬を受け取っていたなどとされます。
アヴァンス側は、「無資格の事務職員が非弁活動をすることはなかった」と主張していました。
告発を受けて、警察が事情聴取した結果、職員が示談書を作る際などは、認定司法書士の指示監督のもとで行っていたということです。
このため、「無資格で法律事務をした」という決定的な証拠が得られず、不起訴の可能性が高いとみられます。

ことし１年に起きた出来事を写真やテレビで振り返る「ニュース報道展」が京都で開かれています。

ニュース報道展は関西写真記者協会が毎年開いているもので報道写真１２９点、映像作品１１点が展示されています。会場にはサッカーワールドカップのカメルーン戦でゴールを決めた本田選手の姿など、この１年に起きた出来事を印象的に切り取った作品が並びます。ことしは最多勝に輝いたオリックスバファローズの金子千尋投手が招かれ、自らのファインプレーを収めた写真にサインを書き入れました。また関西テレビは企画部門で、小児がんを乗り越え今も後遺症に苦しむ中学生のひと夏の経験を追いかけた「難病と闘う少女の夏休み」が銀賞に選ばれています。「ニュース報道展」はイオンモールＫＹＯＴＯで今月１４日まで開かれています。

指定暴力団・六代目山口組のナンバー２の男が恐喝の罪で起訴されました。
男は起訴事実を全面否認しています。

恐喝の罪で起訴されたのは、山口組の若頭で弘道会の会長・高山清司被告（６３）です。
起訴状によりますと高山被告は、他の暴力団組員と共謀して京都市の建設業の男性（６５）を脅し、２００５年からの２年間で「みかじめ料」として現金４０００万円を脅し取ったとされます。
高山被告は、山口組組長司忍受刑者（６８）に次ぐナンバー２で、起訴事実について「知らない。関係ない」と全面的に否認しているということです。
警察は、司受刑者が出所する来年春に向けて山口組への取り締まりを強化していて、今月、暴力団対策法違反の疑いで山口組ナンバー３の入江禎容疑者（６５）も逮捕しています。