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日刊「ヤクルト身売り」一面誤報のウラに香里奈の存在!?

週刊文春 12月9日(木)12時12分配信

「今日緊急会見 ヤクルト身売り サイバーエージェント」

 日刊スポーツ(四日付)が一面で打った“スクープ”だ。

 記事では「今日4日、東京・新橋の球団事務所に職員を集めて説明会を行い、午後にも球団売却を正式発表する」と続いている。ところが――。

「すぐヤクルトに確認取材に走りましたが、球団は『事実無根』と全面否定。あれだけ断定的な記事だったのに、お騒がせな“誤報”でした。現場の記者に聞いても、『球団にそういう動きがあるのは事実だ』と言うだけで、いったい誰が書いた記事だかわからないというのです」(他のスポーツ紙記者)

 なぜこんなことが起きたのだろうか。

 実は同日の日刊スポーツは、早い時間に刷ったものでは別の“スクープ”で一面を飾っていた。市川海老蔵が暴行事件の前に女優の香里奈と食事をしていた、というもの。それが八版から「ヤクルト身売り」に差し替えられたのだ。

「八版の差し替えだと前夜の午後十一時頃でしょう。香里奈の件は四日の夕方には同紙のHPで『事実確認が不十分なまま記事を掲載し、香里奈さんをはじめ、各関係者にご迷惑をおかけしました。おわびして、訂正します』と謝罪し、翌日の紙面でも誤報だと認めています。つまり、香里奈の件が間違いだったとわかったので、急遽差し替えたのがヤクルトの身売りだったようなんです」(他のスポーツ紙デスク)

 それにしても球団の身売り話など、急ごしらえで記事にできるネタではない。結局、日刊は同じ日の一面で二度誤報するという前代未聞の失態をおかしてしまった。

「海老蔵事件の翌日、他紙がすべて一面でやっているのに、日刊だけが競馬のジャパンカップの枠順を一面にして失敗しました。それで、編集局内では『もっと面白い紙面作りを』という声が上がっていたそうですから、現場にも焦りがあったのかもしれませんね。最近の日刊はサッカー日本代表の次期監督をペケルマンと報じたり、誤報続きです」(同前)

 とはいえ、ヤクルトが球団を売却するのでは? というのは球界では“定説”。今季も約二十億円の赤字だという。

「横浜が売るに売れず、ヤクルトもとなれば、来季オフは一リーグに統一する話が再浮上するでしょう」(同前)

(週刊文春2010年12月16日号「THIS WEEK スポーツ」より)

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最終更新:12月9日(木)12時12分

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