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宇多田ヒカル「きょうで最後」まるで引退公演
無期限活動休止前最後のコンサートで熱唱する宇多田ヒカル
Photo By スポニチ |
今年いっぱいでの芸能活動無期限休止を発表している歌手の宇多田ヒカル(27)が9日、休止前最後の仕事となるライブを神奈川・横浜アリーナで1万4000人を集め行った。
8月に「人間活動に専念する」と突然ブログで活動休止を宣言してから4カ月。前日8日に同所で行ったライブでは感極まって涙を流す場面もあったが、9日は目を潤ませながらもこらえた。
ただ、序盤から「きょうで最後」と声を詰まらせるなど、まるで引退ステージのムード。
当初から引退は否定。この日も「別に引退するわけじゃないんだよ。契約も残ってるから作品も出すんだ」と自らに言い聞かせるように話したが「ただしばらくライブができないと思うと…」と絶句。“ラストステージ”に揺れる胸中をにじませた。
12月9日は、98年にデビューシングル「Automatic」をリリースした記念日。いったん封印されるアーティストとしての日々を「長いような短いような不思議な12年間でした」と回想した。
ベスト盤「シングル・コレクションvol2」から「Beautiful World」など、華々しい経歴を物語るヒット曲を次々披露したあと、「すごくすごく心を込める」とラストの22曲目に歌ったのはデビュー前に書いた「time will tell」。まだ何者でもなかった自分に立ち戻る宣言のように、涙をこらえ歌い上げると「ありがとう」と絶叫し舞台上にマイクを置いた。80年10月5日、山口百恵さんの引退ステージを思わせる幕引き。声援を浴びながら、別れを惜しむようにゆっくりと花道を歩き、舞台を去った。
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