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佑ちゃん、投げたプロ1球!見せた「18」! (2/2ページ)

2010.12.10 05:06
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特集 : 日本ハム
佑ちゃん、投げたプロ1球!見せた「18」!
斎藤がすがすがしい表情で“プロ第1球”を投じた(撮影・高橋茂夫)【フォト】

 真新しい背番号18のユニホームに袖を通した。その瞬間、斎藤に向かってスタンドからシャッター音が響いた。会見後のセレモニーでは、斎藤がマウンドに立ち、梨田監督が構えるミットめがけて直球を投げ込んだ。「5分の力で投げた」という110キロ前後の高めをついた“プロ第1球”に、札幌ドームのボルテージが最高潮に達した。

 「札幌ドームでの第1球なので緊張しました。マウンドの印象? 投げやすそうですね」。その目は輝いていた。

 午前中に空路・札幌入りし、市内のホテルで正式契約を結んだ。そして本拠地で単独入団会見に臨みファンと対面。会見では斎藤が、自ら切り出した。

 「まず始めに言わせてください。4年前の2006年、夏の甲子園で駒大苫小牧との試合がありまして、北海道民の方は嫌な気持ちで(自分を)迎えたんじゃないかと思っています。マイナスからのスタートですが、頑張りますので応援よろしくお願いします」

 東京・早実3年の2006年、夏の甲子園大会決勝で破ったのが北海道・駒大苫小牧。「敵とみられていたと思いますが、味方と思われるようにしたい」と話すと、8000人の観衆から温かい拍手が送られた。

 さらに驚異的な集客力も証明した。2003年12月、メジャーから日本球界に復帰した新庄剛志氏(38)の会見(札幌ドーム)に訪れたファンは約2000人。今回はその4倍を記録した。

 会見に同席した梨田監督は「先発でやってほしい。(来季開幕ローテで)決めているのはダルビッシュ、武田勝、ケッペル」と明言。残り3枠を八木、オビスポらと争う斎藤は「そこに入れるようにしたい。優勝メンバーになれるよう頑張ります」と開幕ローテ入りを目標に掲げた。

 ついに甲子園で激闘を演じた楽天・田中と同じ舞台に立つ。「(田中は)プロで活躍している大先輩。同世代の活躍はずっと見てきたし、早く追いつけるように頑張りたい。他球団の18番にひけをとらない投手になりたい」と未来予想図を描いた。

 最低気温は氷点下3度。入団発表の模様は、北海道内ではNHKを含む全6局が生中継した。5時間にわたり、放送する局もあるなど雪が舞う札幌を熱くしたニュープリンス。斎藤がもっともっと北海道を熱くさせる。(吉村大佑)



この記事のフォト

斎藤がすがすがしい表情で“プロ第1球”を投じた(撮影・高橋茂夫)
背番号18を初お披露目した斎藤は気合のポーズだ(撮影・高橋茂夫)
決勝再試合の九回二死、斎藤が打者・田中を空振り三振にとり優勝を決めた

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