(cache) 長野の紀元会に賠償求め提訴 信者暴行死事件の遺族 - 47NEWS(よんななニュース)
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  • 長野の紀元会に賠償求め提訴 信者暴行死事件の遺族

     長野県小諸市の宗教法人「紀元会」で2007年、会員の奥野元子さん=当時(63)=が集団で暴行され死亡した事件で、遺族の女性が16日、団体と幹部や信者ら43人に総額約1億6千万円の損害賠償を求め、東京地裁に提訴した。

     原告側代理人によると、43人のうち、事件で有罪や保護処分が確定したメンバーは団体創設者の娘を含む35人。

     訴状によると、奥野さんと女性は07年9月、紀元会内部のもめごとを理由に、施設内で多数の幹部や会員らから暴行を受けた。元子さんは外傷性ショックで死亡、女性も3週間のけがをした。

     原告側は「多くの信者が次々と一方的に激しい暴行を加える残虐、非情な行為で、死亡した元子さんの精神的損害は計り知れない」としている。

     女性は提訴後の会見で「事件では多くの幹部や信者が刑事罰を受けたが、紀元会はいまだに事件の重大さを理解していない。民事訴訟の場であらためて事実を明らかにしてほしい」と話した。

      【共同通信】