菅直人首相の6日の記者会見の要旨は次の通り。
<予算編成> 基礎年金は2分の1の国庫負担を維持する方向で予算編成したい。
<国民新党、社民党との連携> 社民党と労働者派遣法成立を含め協力強化の合意ができた。国民新党とも郵政改革で合意した。通常国会が始まる段階で、しっかり政策実現できる形を作るよう全力を挙げる。重要課題で自民党、公明党などに議論の要請は続ける。同時に、国民新党、社民党とは共通の政策があり、より緊密な協力関係を作りたい。来年度予算も3党で意見をすり合わせたい。
<内閣改造、仙谷由人官房長官への問責決議> 改造うんぬんでなく、全体として政権運営が進められる体制作りに全力を挙げる。仙谷長官は期待以上の活躍をしている。衆院で不信任案が通れば、辞めるか衆院解散ができる。問責は大変大きい参院の意思だが、すべて辞任だ、となれば憲法が想定する衆院での緊張関係とは違う。議論が必要だ。
<自民党との大連立> 衆参で与党の割合が9割になるのは国民の理解を得にくい。国民が「やむを得ない」と思う前提条件がなければ難しい。
<武器輸出三原則> 基本理念はしっかり守る。社民党と意見交換するよう指示した。
<小沢一郎元民主党代表の国会招致> 本人が国会で国民に納得される説明をすることが必要だ。岡田克也幹事長が努力中だが、私の判断が必要なら、対応したい。
毎日新聞 2010年12月6日 20時58分