【東京】菅直人首相は9日、沖縄訪問について「今月中ということで検討している」と記者団に述べ、月内に来県する意向を示した。政府は17、18両日の1泊2日の日程を県に打診し、調整している。仙谷由人官房長官は9日の会見で、13日に福山哲郎、滝野欣弥両官房副長官を沖縄に派遣する方針を明らかにした。
福山、滝野両氏は、米軍普天間飛行場移設問題について県側と意見交換するほか、沖縄政策協議会の年内開催に関して協議する。菅首相の来県日程も最終調整する見通し。
これまで菅首相は「私の思いを伝える機会をつくりたい」と述べ、知事選後の沖縄訪問に強い意欲を示していた。普天間移設に関して、5月の日米合意を踏まえつつ、基地負担軽減策と沖縄振興への取り組みを進め、沖縄側の理解を得たいとする政府の考え方を説明する方針だ。
前原誠司外相や馬淵澄夫沖縄担当相ら閣僚も首相に続いて来県したい姿勢を見せており、県側との協議が活発化しそうだ。
仙谷氏は9日の会見で「現時点では(首相が)訪問するか否かも含めて調整中」と説明。福山、滝野両氏の来県は「県が年内を要望している沖政協振興部会の開催に向けて県側と調整をする」と述べた。