電圧低下 工場などで操業停止
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電圧低下 工場などで操業停止

12月9日 18時16分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

三重県四日市市にある中部電力の火力発電所で、8日早朝、工場などに供給している電力の電圧が瞬間的に低下するトラブルがあり、大手電機メーカー「東芝」の半導体の主力工場で一部のラインが停止するなどの影響が続いています。

中部電力によりますと、8日午前5時20分頃、四日市火力発電所にある変電設備で不具合があり、三重県を中心に岐阜県や愛知県で瞬間的に電圧が低下するトラブルがありました。電圧低下の原因は変電施設のスイッチの不具合とみられ、電圧が低下した時間はおよそ0.07秒でしたが、大規模な工場など146か所で電圧が低下しました。四日市市などによりますと、市内にある24時間操業の大規模な工場のうち、東芝四日市工場、コスモ石油四日市製油所、東ソー四日市事業所、三菱化学四日市事業所、三菱マテリアル四日市工場の5箇所で操業が止まるなどの影響が出ました。このうち、大手電機メーカー「東芝」の四日市工場では、半導体の一部の生産ラインが現在も停止したままとなっています。この工場は、スマートフォンなどの携帯端末や携帯音楽プレーヤーなどのデジタル機器に使われる「フラッシュメモリー」と呼ばれる最先端の半導体を生産している東芝の主力工場です。工場では、機械の点検などが行われているため、完全復旧は早くても10日以降になるとしています。東芝によりますと、今回のトラブルの影響で、最悪の場合、来年1月から2月にかけて国内や海外に出荷を予定しているフラッシュメモリーのうち、20%が出荷できなくなるおそれがあるということです。