愛媛のニュース2010年12月09日(木)

野志松山市長が西条市と新居浜市訪問

　西条市の黒瀬ダムからの分水を目指す松山市の野志克仁市長は９日、市長就任後初めて西条市役所に伊藤宏太郎市長らを訪問した。野志市長と伊藤市長は今後、県と新居浜市を含めた４者協議の場で水問題を話し合うことを再確認した。
　会談は冒頭公開され、伊藤市長は「県都の首長としての自覚をぜひ持ってほしい」と何度も要請。他の自治体などから金やものが集まりやすい松山市の優位性を理解した上で「リーダーシップを取ってほしい」と訴えた。会談には松山市の田坂信一、西条市の近藤達也両議長も同席した。
　終了後、両市長はそれぞれ会見し、野志市長は「４者協議の設置をありがたく思っている。今後、誠心誠意話をしたい」と分水推進に向けて意欲を示した。一方、伊藤市長は「（地域で）水資源をきっちり生かし、使いたい」と分水に応じる考えがないという従来の姿勢を示した。
　続いて野志市長と田坂議長は新居浜市役所も訪れ、佐々木龍市長らと会談した。