県立大(浜田市)の本田雄一学長は8日の定例会見で、学生だった平岡都さん(当時19歳)が昨年秋に広島県の山中で遺体で発見された事件に触れ、「犯人が検挙されていない。一日も早い全面解決を願う」と述べた。
この1年で「強く印象に残ったこと」として、平岡さんを慰霊する花壇の設置や、地域住民による安全安心への取り組みなどを挙げた後で話した。
また、平岡さんをしのんでロシア海洋国立大(ウラジオストク)から提案のあった奨学金制度について、平岡さんを記念する名称とすることを提案した文書を3日に発送したことや、平岡さんの両親から奨学金制度創設を感謝する手紙が届いていることを明らかにした。【大西康裕】
毎日新聞 2010年12月9日 地方版