NHK元職員の番組制作費詐取事件で、東京地検は29日、番組構成委託料名目で約2300万円を詐取したとして、詐欺罪で元チーフプロデューサーの男(48)を追起訴、番組企画会社役員の男(53)を起訴した。元チーフプロデューサーの起訴は5回目。一連の捜査はこれで終結、立件された詐取総額は計約6200万円となった。
NHKによると、時効などで立件されなかった分も含めると、被害は計約1億9220万円にのぼるという。
起訴状によると、元チーフプロデューサーは、番組企画会社役員が放送作家として「BSジュニアのど自慢」など48番組の制作にかかわったとする虚偽の書類を作成。2000年3月−01年5月、18回にわたり同委託料名目で計約2300万円を番組企画会社役員の口座に振り込ませ、NHKから詐取した。
元チーフプロデューサーはこのうち約1200万円を還流させ、クレジットカードの支払いなどに充てていた。
ZAKZAK 2005/03/30