2010年12月8日16時18分
林業体験会で木を切り倒す女性たち=京都府南丹市日吉町、林業女子会@京都提供
高齢化や担い手不足で衰退する林業を盛り上げようと、京都の女子大生らがグループ「林業女子会@京都」を結成した。森林の再生やナラ枯れの被害防止などに関心をもつ女性向けに体験会の開催やフリーペーパーの発行に乗りだし、男性中心の林業に「女子」の進出を目指す。
京都府南丹市日吉町にある府の教育施設の森で11月中旬、同会が初の林業体験会を開いた。口コミや各大学に配布されたチラシを見て参加した女子学生ら23人はつなぎ服や地下足袋姿で、白いヘルメットを着用。アカマツ林の整備のため、直径10センチ前後の低木をのこぎりで間伐した。
参加した龍谷大法学部3年生の横関つかささん(21)は「森が明るくなり、充実感がある。次は友だちも誘いたい」と語った。
会の代表は、京都大大学院で森林を研究する岩井有加さん(23)。大学入学後、自然にふれあおうと林業を学ぶサークルに入った。京都・鴨川の源流域で5年間、山の手入れの手伝いをするなかで、林業労働者の高齢化や後継者不足といった問題を目の当たりにした。
「農業に興味を持つ若い女性が『ノギャル』と呼ばれて注目されるのだから、林業にも若い女性がいていい」とツイッターでつぶやいたところ、反響があり、京都大や京都府立大の学生らと7月に会を発足させた。会員数は現在、約30人。体験イベントのほか、今後、若い女性向けに林業のフリーペーパーも発行する。全国的に被害が広がるナラ枯れなどの問題について伝える予定という。
林野庁によると、2008年度の新規林業就業者3353人のうち、女性は99人だけという。岩井さんは「林業は機械化が進み、力仕事が減って女性にも働くチャンスがある。木材の販路拡大などで女性のセンスが発揮できると思う」と話す。(合田禄)