NHKの関連団体、財団法人NHKサービスセンター(東京都渋谷区)は28日、日本スケート連盟から委託されていたNHK杯国際フィギュアスケート競技大会の運営費の一部約370万円を着服したとして、同センター文化事業部職員(38)を懲戒免職処分にしたと発表した。また、山田勝美理事長ら6人を減給処分にした。
同センターによると、この職員はフィギュアNHK杯の出納業務を担当。2000年度から04年度にかけて、当日入場券の売り上げを管理する口座から約370万円を着服した。
大会終了後に決算をまとめるが、上司は売り上げの明細が付いていない報告書を認め、口座のチェックもしていなかった。
今月中旬、外部から会計に関する問い合わせが職員にあったため、職員は上司に不正を告白。着服した金は消費者金融の借金返済や飲食費に充てていた。内部調査に対し職員は「うその報告書が問題なく通ったのでどんどんエスカレートしてしまった」と話しているという。
同センターは告訴を検討するとともに、スケート連盟に対し、フィギュアNHK杯の委託業務辞退を申し出た。
NHKサービスセンターは1976年設立。番組情報誌の発行やNHKホールの運営、イベント企画などを行っている。
ZAKZAK 2006/07/29