今度は無断でアルバイト!? このところ不祥事が相次ぐ公共放送のNHKで、正規の男性職員が、無断で外部の映画会社のプロデューサーを兼業していることが17日までに分かった。NHKは受信料で運営されており、職員は“準公務員”とみなされるため、就業規則で、上司の許可なしに「事業を営みまたは他の業務に携わること」が禁止されている。
男性職員がプロデュースしている映画は、日本の怪談をモチーフにしたサスペンス映画。文化庁が今年度の文化芸術振興費で補助金対象作品に選出しているため、完成時には制作費の3分の1までを上限に補助金が支払われるという。
男性は外国籍で平成5年に入局。番組制作などに携わった後、今年7月からNHKの放送文化研究所に移動。同時期に映画会社のプロデューサーともなっていた。
今回、男性は「上司の許可はもらっていない」と兼業を認めているが、NHK広報局では「趣味の範囲と上司が理解していたことや、業務に支障をきたしていないことから兼業とはみなしていない。企画書にプロデューサーとして名前を連ねていたことなど誤解を招きかねない行為があった点は注意した」などと話している。
ZAKZAK 2004/11/17