 またも不祥事が発覚したNHK(本社ヘリから)。橋本元一会長の頭痛の日々は続く |
不祥事が続くNHKで再び不祥事が発覚した。NHKは19日午後、記者会見を開き、番組制作局映像デザイン部職員(39)が計約470万円を横領していたことを明らかにした。NHKは今月26日付で、この職員を懲戒免職処分にする一方、番組制作局長ら幹部5人も訓告や減給の処分にする。
職員はNHKの調査に「取り返しのつかないことをして、後悔と慙愧の気持ちに耐えません」と謝罪しているという。
NHKの説明によると、この職員はスタジオセット更新などに伴うコンピューターグラフィックスの作成にあたって、自分が制作したにもかかわらず、外部発注したように見せ掛け、平成16年3月から10月の間、計約470万円を着服していたという。
 橋本元一会長 |
またまたピンチに立ったNHK。昨夏の不祥事発覚以来激増していた受信料の不払いは、今年3月末現在で、74万7000件に到達。今月13日に明らかになった平成16年度決算では、受信料収入が前年度に比べ、約70億円減収したと見込まれることが明らかになった。
決算で受信料収入が前年度を下回るのは初めてという。NHKによると、口座振替の解約は3月から減少、先月には新規契約が回復したばかりだった。
NHKでは昨年の7月以来、チーフプロデューサーによる約1億6000万円の着服事件▽編成局のエグゼクティブプロデューサーらによる計300万円のカラ出張▽ソウル支局長の水増し請求▽シンガポール駐在特派員の水増し請求−など不祥事が続出していた。
ZAKZAK 2005/05/19