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【甘口辛口】疑問つきない海老蔵会見“実”はどこに (1/2ページ)
このニュースのトピックス:海老蔵さん殴打事件
『虚実皮膜』という言葉を思い出した。芝居など芸の神髄や面白さはウソだけどウソではなく、ホントだけどホントでなく、どっちが主でも従でもない、いってみれば皮と肉との境目みたいな微妙なところにあるもの、と覚えている。膜は「にく」とも読む。江戸時代の浄瑠璃や歌舞伎作者、近松門左衛門の芸術論で知られている。(サンケイスポーツ 今村忠)
7日夜、突然会見を開いた市川海老蔵は、さすがに歌舞伎役者だけあって凛とした表情、所作を見せていた。しかし、自身の挑発や暴行など「そういうことは一切していない」と被害者であることを強調。延々1時間半の会見は厚膜でおおわれて“実”はいずこ。“虚しさ”だけで終わってしまった。
会見は海老蔵にとって風向きが悪くなる一方の、連日の報道に何とかストップをかける狙いだったのかもしれない。しかし、翌朝のテレビはお構いなし。「海老蔵に殴られた」という加害者グループのリーダーの診断書を10日後に書いた医師が、実名で「直後は相当腫れていたはず」と証言していた。ここまでくると滑稽でもある。