「浅田真央を見捨てる？」…連盟「特別扱いなし」発言で韓国報道

　日本スケート連盟の橋本聖子会長は7日、フィギュアスケート世界選手権の代表選考では今シーズンの実績を重視し、不調の続く浅田真央選手を特別扱いしない考えを示した。韓国メディアも同発言に注目し、「日本スケート連盟の態度が変わった」、「日本スケート連盟は浅田を見捨てる？」などの見方を示した。

　浅田選手は世界選手権に出場できない場合、当然ながら同選手権2連覇の夢も絶たれることになる。今シーズンはジャンプの調子があがらず、グランプリシリーズではNHK杯が8位、フランス杯が5位。橋本会長は「（世界選手権の）選考基準は今シーズンの成績を重視すべき」との理由で、現状での浅田選手の世界選手権出場は厳しいと明言した。

　韓国メディアは「日本スケート連盟の態度が変わった」と、橋本会長の発言に注目。「キム・ヨナ選手の対抗馬としてあらゆる特典を与えていた昨年とは異なる」と指摘し、「浅田の不振が一時的ではないとの判断。特技のジャンプは完全に崩れた」などと分析した。

　「スケート連盟が浅田真央を見捨てるのでは？」との見方を示すメディアもある。浅田選手にとってグランプリファイナルへの進出失敗とCM放送の一時休止に続く「もうひとつの悲報だ」と論じ、「日本フィギュアの誇り、浅田真央のとめどない墜落が続いている」との見方を示した。

　浅田選手は現在世界ランキング3位。世界選手権出場の可否は24日長野で開催される全日本選手権にかかっている。3位内入賞が最低限の条件で、グランプリシリーズで好成績を挙げた安藤美姫選手と鈴木明子選手、村上佳菜子選手らと、2011年3月に東京で開催される世界選手権日本代表の3枠を争う。（編集担当：金志秀）

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