広島ドラ５磯村、ライバルはフィギュア村上佳菜子

　ライバルは佳菜子ちゃん！？９日に入団発表を行うカープの新人９選手が８日、広島入りした。ドラフト５位・磯村嘉孝捕手（１８）＝中京大中京＝は“世界級の刺激”を日々、受けていることを明かした。同校には２歳下の後輩で女子フィギュアの超新星・村上佳菜子（１６）をはじめ、スポーツ界の一流がズラリ。鯉の次代の正捕手を狙う男も負けられない。
　　◇　　◇
　見渡せば、各スポーツ界の将来を担う金の卵たちがズラリと並ぶ。磯村にとって、高校生活はアスリートとして刺激を受け続けた日々だ。９日の入団発表に備え、この日広島入りすると「（中京大中京高は）今、すごい盛り上がりですよ」と、明かした。
　話題の中心は、同校の２歳後輩で女子フィギュアの超新星・村上佳菜子。北京で行われるグランプリ（ＧＰ）ファイナルにも１６歳にして初出場する“真央二世”だ。
　「すごいんですけどね。学校では普通ですよ。しょっちゅう学校に来てますしね。僕と同じ（３年生の）スポーツクラスにフィギュアの先輩がいるので、いつも遊びに来ていて、僕にもきちんとあいさつしていきます」
　学年も違い、接点はそれほどない。恋も「ありません」ときっぱり否定するが、あの世界を魅了する笑顔で日々、あいさつされれば嫌な気はしない。何よりスター選手にもかかわらず、学校では普通の女子高生ぶり。オンとオフの切り替えは一流選手として学ぶべき部分でもある。
　佳菜子ちゃんだけではない。同じクラスにはサッカープレミアリーグの名門・アーセナルと来季入団の契約をした宮市亮（１７）がいる。
　「３年間同じクラスで仲がいい。２週間に１回は、友人の家に泊まって朝までゲームしたり」。３１日に行われる高校サッカーにも応援に駆けつける予定で「オレも頑張らないと、という気持ちになりますね」と、大いに刺激となっている。
　水泳、フィギュアなどの選手が磯村のクラスには勢ぞろい。体育の授業でバレーやバスケなどをすると「負けず嫌いがそろっている。全体的に運動のレベルは高いし、楽しいですよね」と笑う。
　１年先輩の堂林からは、メールでやりとりし、広島の情報もバッチリ収集。「よく走る練習だと聞いています。今は走り込み中心で自主トレしています」。まずは新人として体作り。４〜５年後に正捕手獲りを果たし、佳菜子ちゃん、宮市らに肩を並べる男になる。

【関連記事】
広島、ドラ５・磯村に「城島になれ」
１６歳・村上、ファイナル初出場Ｖへ自然体
中京大中京・宮市が強豪アーセナル入り
堂林「名前残したい」将来は３割４０本
倉に恐妻手当…鯉投再建へ鬼になる！！