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水素の抗酸化力と医療への応用
宇宙で一番小さく、また最も多く存在する原子「水素」。
この「水素」には、私たちの健康を保つ上で、とても重要な働きがあることが最近のさまざまな研究によって分かってきました。
とくに、水素原子に電子を1個付加してできる「マイナス水素イオン」は、老化や生活習慣病の原因とされる「活性酸素」を中和し、体外に排出する「抗酸化作用」があるとして注目されています。
私たちの体を酸化によるサビつきから守ってくれる「水素」の可能性について検証してみます。
体のサビつきの原因「活性酸素」
人間の体は約60兆個の細胞からつくられています。その1つ1つの細胞が血液から酸素と栄養分を受け取り、酸素で栄養分を燃焼させてエネルギーに換えています。
呼吸によって体内に取り入れられた酸素のうち、使われなかった約2〜3%が活性酸素として体内に留まります。
このように、呼吸をすることで生きるためのエネルギーを得ている人間にとって、活性酸素の発生は避けることのできないものです。
活性酸素は、細菌やウィルスから私たちの体を守る免疫システムとしての働きも持っていますが、体内で過剰に発生すると多くの病気や老化の原因にもなります。
糖尿病や高血圧・動脈硬化・脳梗塞などの生活習慣病には、ほとんどの場合、この活性酸素が関わっているといわれます。
さらに、アトピー性皮膚炎やシミ・シワの原因となり、老化のスピードを早めたりもしています。

体のサビつきの原因「活性酸素」

悪玉活性酸素「ヒドロキシラジカル」
活性酸素は12種類に分類されます。その中でも特に悪質とされているのが、ヒドロキシラジカルです。
過酸化水素が細胞内の鉄分や銅などの金属イオンと反応して発生。体内で細胞障害を与える主な要因と考えられています。たんぱく質や核酸・脂質・糖質などと反応して無差別に細胞を攻撃します。これが細胞を酸化させて生活習慣病の原因となったり、ガンを発生させるきっかけになると言われています。
体内で過剰に蓄積された活性酸素を取り除くことは、私たちの健康を考える上でとても大切なことなのです。
活性酸素の発生要因
  • 喫煙
  • 日常生活でのストレス
  • 食品添加物
  • 不規則な生活
  • 大量の飲酒
  • 車の排気ガスや工場からの有毒ガス
  • 電磁波(携帯電話・パソコン・電子レンジなど)
  • 太陽からの紫外線
  • 激しい運動
活性酸素が引き起こす主な疾患
循環器/呼吸器系 心筋梗塞・動脈硬化・肺炎・狭心症など
脳神経系 脳梗塞・てんかん・脳出血・パーキンソン病・自律神経障害など
消化器系 胃炎・胃潰瘍・胃がん・肝硬変・クローン病・膵炎など
血液系 白血病・肺血症・高脂血症など
内分泌系 糖尿病・副腎代謝障害など
皮膚系 アトピー性皮膚炎・日光皮膚炎・皮膚腫瘍など
眼科系 白内障・角膜腫瘍・網膜炎症など
腫症系 喫煙によるガン・科学発ガン・放射線障害など
指示組織系 関節リュウマチ・自己免疫疾患・膠原病など
脳疾患の予防・治療と水素水
水素の効用については、日本国内の企業やさまざまな研究機関が注目し、その研究結果を発表しています。
2009年には、パナソニック電工と九州大学大学院薬学研究院の研究グループが、水素水を飲用することでパーキンソン病などの脳神経疾患の予防と治療につながる可能性があることを発見しました。パーキンソン病は、脳の神経細胞が脱落することで、体の動きが鈍くなったり、手足が震えるなどの症状を伴う脳神経疾患です。神経細胞脱落の原因となる活性酸素によるDNAの酸化損傷を水素水が抑制するということが確認されました。
また、日本医科大学の太田成男教授らは、水素に脳梗塞の治療効果があることを動物実験で確認。
今後、動脈硬化や心筋梗塞・ガン・糖尿病・認知症などの生活習慣病の予防・改善への応用が期待されています。
抗酸化物質としてのマイナス水素イオンの働き
私たちの体にはSOD(スーパー・オキシド・ディスムターゼ)酵素という、体内で発生した活性酸素を中和・無害化する生理活性酵素が存在しています。
このSOD酵素が本来の働きをすれば、活性酸素による健康への悪影響を防ぐことができますが、年齢を重ねるにつれてSOD酵素の生成能力は次第に衰えます。
さらに、日々のストレスや生活環境の悪化によって体の免疫力は落ち、病気にかかりやすい体質になります。
そこで、SOD酵素の代わりとなる物質(抗酸化物質)が必要となるのです。
抗酸化食品の代表的なものとして、ポリフェノールやビタミン・カテキン・フラボノイドなどが挙げられますが、活性酸素を無害化するには大量に摂取する必要があり、カロリーの過剰摂取となってしまいます。
マイナス水素イオンには、少量で効率よく活性酸素を還元する能力があります。
さらに、水素原子は宇宙で最も小さな元素であるため体の隅々にまで行き渡り、体全体で効率よく抗酸化力を発揮してくれます。

抗酸化物質としてのマイナス水素イオンの働き

水素の分子量を1とした場合の、他の抗酸化物質の分子量との比較
同量を摂取した場合、分子量の一番小さい水素が最も多くの電子を放出します。 1個の電子から得られる抗酸化力は同じであるため、コエンザイムと比較すると、863倍もの抗酸化力があるといえます。
水素 1
ビタミンC 176
ポリフェノール 221
カテキン 290
ビタミンE 431
コエンザイム 863
イオン結合マイナス水素イオン
マイナス水素イオンは、とても不安定な物質で一時的にしか存在することができないため、これまで食品としての摂取は難しいとされてきました。
しかし最近の研究で、マイナス水素イオンをイオン結合させて粉末化する技術が開発され、持続力が弱いというマイナス水素イオンの欠点を克服。体内で持続的に効力を発揮させることに成功しました。マイナス水素イオン食品には、有害な活性酸素を消去する働きがあるとして、現在注目を集めています。
このように、これまで治療が困難とされてきた様々な難病に対する水素の効果が明らかにされつつあり、医療技術への応用が今後さらに進められていくものと考えられます。

イオン結合マイナス水素イオン

マイナス水素イオンは、通常の水素原子に電子を1個付加したものです。 この電子を活性酸素に与えることで、活性酸素を無毒な水として体外へ排出します。
※水素は、国の安全基準である厚生労働省の既存添加物名簿収載品目リスト192番に指定されています
厚生労働省行政情報 既存添加物名簿収載品目リスト
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