商業用無人宇宙船「ドラゴン」を搭載して打ち上げられた、米スペースX社の「ファルコン9」。宇宙船は地球の軌道を周回後、大気圏に再突入し、太平洋上に安全に着水した(8日、フロリダ州=NASA提供)
時事通信社【ワシントン時事】米航空宇宙局(NASA)によると、米スペースX社(カリフォルニア州)は米東部時間8日午前10時43分(日本時間9日午前0時43分)、開発中の無人宇宙船「ドラゴン」を搭載した商業用ロケット「ファルコン9」をケープカナベラル空軍基地(フロリダ州)から打ち上げた。宇宙船は地球の軌道を周回後、大気圏に再突入。打ち上げから約3時間20分後に太平洋上に安全に着水した。NASAによると、民間の商業宇宙船が地球の周回軌道から帰還したのは初めて。
ファルコン9とドラゴンは来年退役するNASAのスペースシャトルの後継機。将来、国際宇宙ステーション(ISS)への補給を担う。X社は来夏の打ち上げで、ドラゴンをISSにドッキングさせることを目指す。