サムスンの役員昇進人事、オーナー一族に明暗

 今年のサムスングループの社長団、役員人事では、李健煕(イ・ゴンヒ)会長の子女や姻せきの間で明暗が分かれた。

 李叙顕(イ・ソヒョン)第一毛織・第一企画専務(37)は、専務就任から1年で副社長に昇進した。サムスンは「短い期間だったが、第一毛織の未来事業のポートフォリオ構築で成果があった」と評価した。今年、韓国企業として初めて、韓国の国内衣類ブランドの「ヘクサ・バイ・クホ」を米ニューヨーク・コレクションに進出させた成果も認められた。しかし、李副社長は2階級特進した姉の李富真(イ・ブジン)ホテル新羅・サムスンエバーランド社長ほどはスポットライトを浴びなかった。李富真社長は先ごろの人事で社長に昇進しただけでなく、サムスン物産商事部門の顧問にも就任し、グループ企業3社を担当することになった。

 李富真社長の夫、任佑宰(イム・ウジェ)サムスン電機専務は昇進から外れた。これに対し、李叙顕副社長の夫の金載烈(キム・ジェヨル)第一毛織専務は、妻とそろって副社長昇進を果たした。

 これについて、サムスン関係者は「金副社長は専務昇進から2年が経過したが、任専務は昇進から1年もたっていない。娘婿が李会長の子女と同じペースで昇進するのは難しいのではないか」と語った。金副社長は米スタンフォード大でMBA課程を終え、コンサルティング会社に勤務中、2000年に第一企画に常務補として入社、02年に第一毛織へ移籍した。

 サムスン物産出身の任専務は、1999年に李富真社長と結婚し、米マサチューセッツ工科大に留学した後、05年にサムスン電機に常務補として復帰。07年に常務、09年12月には専務に昇進した。

シン・ドンフン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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