サムスン、490人の役員昇進人事を発表(下)

 「サムスン」ブランドのテレビのデザインを世界的レベルに引き上げた主役として評価されたサムスン電子のヤン・ジュンホ首席(39)と物流システムの改革に寄与した同社のムン・ソンウ部長(39、KAIST産業工学博士)も、常務に昇進した。

 副社長昇進者でも、サムスン電子の朴東健(パク・ドンゴン)専務(半導体部門)、洪完勲(ホン・ワンフン)専務は昇進年限が2年以上前倒しされた。サムスン電子の常務のうち、キム・ビョンファン、キム・オクヒョン、パク・ギルチェ、ノ・テムンの各氏も昇進年限に先立ち、専務に昇進した。サムスン・モバイル・ディスプレーのナム・ヒョハク常務、サムスンデクウィンのペ・チュンリョル常務、サムスンエンジニアリングのチョン・グァンヨン常務も専務に抜てきされた。

 役員への新規昇進者318人のうち、研究開発関連の人材は100人を占め、過去最大となった。サムスングループ関係者は「激しさを増す技術競争の中で市場をリードする上で、差別化された技術力を確保するため、研究開発人材を役員に大挙昇進させた」と説明した。

女性・外国人の昇進

 今回の人事では、女性役員の躍進も目立った。李叙顕氏を含め、女性昇進者は7人だった。サムスンSDI電子事業部開発チーム長のキム・ユミ常務が専務に、サムスン電子のソン・ヨンラン、パク・ヒソン両部長、サムスンSDIのイ・ジウォン部長、サムスンSDSのキム・ヨンジュ部長、サムスン証券のイ・ジェギョン部長が常務にそれぞれ昇進した。昨年の女性の昇進は、崔仁阿(チェ・インア)第一企画副社長ら6人だった。

 海外の現地法人からは、外国人の営業責任者7人が本社の役員に昇進し、昨年の3人に比べ倍増した。サムスン電子関係者は「韓国人中心の人事の枠組みを打破し、世界の事業現場で大きな功績を挙げた現地の幹部に報いたものだ」と説明した。

 サムスン電子北京通信研究院の院長を務める王トウ常務は専務に昇進し、外国人経営幹部の列に加わった。サムスン電子米国携帯電話法人で売り上げ拡大に寄与したオマール・カン氏、中国法人でGSM方式の携帯電話事業を担当し、シェアを大幅に拡大させた李カメイ氏が常務に昇進した。主要取引先に対するメモリー半導体の売り上げ増を達成した米半導体法人のジョン・セラト氏、白物家電の販売増に貢献した北米総括のポリテスキー氏も常務に昇進した。

扈景業(ホ・ギョンオプ)記者

シン・ドンフン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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