‘強制的 性犯罪’か‘ウィキリークス 口塞ぎ’か

原文入力:2010-12-08午後09:44:06(1628字)
ガーディアン "被害女性中の1人、駐米スウェーデン大使館 職員"
米政府 陰謀説 拡散の中 "相手女性の意志 黙殺" 非難も

チョ・イルジュン記者

アサンジ‘性暴行疑惑’論難
深刻な性犯罪か、アンチ勢力の陰謀か?

ウィキリークス創設者ジュリアン・アサンジが英国で逮捕され、彼の‘性暴行’疑惑を巡る実体的真実に関心が集まっている。アサンジは去る8月14日、スウェーデンで開かれたあるセミナーに参加し、初めて会った2人のスウェーデン女性と各々性関係を持った。この２人の女性はそれから６日後にアサンジを性暴行疑惑で告訴した。スウェーデン検察は去る9月、アサンジを召還したが、その間 アサンジは調査に応じず、7日にロンドン警察に自主出頭した。

関係者たちの主張と関連報道を総合すれば、アサンジは一人の女性には性暴行とセクハラを、また別の女性にはセクハラをした疑惑を受けている。疑惑の大部分はコンドーム着用有無と関連があると知られた。性関係の時にコンドーム着用を拒否したり、コンドームを着用することに合意しても着用しなかったり、性関係の途中でコンドームが破損するや相手女性が "止めて" と要求してもこれを無視したということだ。

英国<ガーディアン>は7日 "２人の女性中の1人は駐米スウェーデン大使館職員として仕事をしていて、2007年に米国の大学で‘カストロ死後のキューバのビジョン’という論文を書いたと伝えられている" とし、そのために "その女性が米国中央情報局(CIA)要員であり、美人局に動員されたという主張が広まっている" と伝えた。別の一人の女性はアサンジが参加したセミナーの運営者で、魅力的な金髪のフェミニストだと知らされた。

去る2日、アサンジの弁護士であるマーク・スチーブンスは米国オンラインニュース<AOL>に 「スウェーデン検察が私にアサンジを強姦疑惑ではなく‘相手が予想しなかったセックス’(sex by surprise)疑惑で手配したと知らせた」と明らかにした。アサンジの疑惑が確定すれば5000クローナ(約82万ウォン)の罰金刑を受けうるという説明も付け加えた。スウェーデンは性犯罪の適用範囲が幅広く処罰も厳格な方だが、アサンジの疑惑事実はコンドーム着用と関連しており重大性犯罪とは性格が異なるという主張だ。

アサンジに対する性暴行疑惑は多くの論議の種となっている。英国日刊<デイリーメール>は7日 "多くの人々がアサンジが米国政府の‘汚いトリック’の犠牲者と信じる" とし "スウェーデン検察の立件は欠点が多く、性暴行を立証する証拠も殆どない" と伝えた。実際、アサンジを擁護する側では陰謀説が説得力を持っている。しかし米国ウェブマガジン<フェミニスト>の固定筆者であるジル ピリボビーク弁護士は 「女性が(コンドーム破損事実を知り)性関係の途中で‘止めて’と要求したとすれば‘合意撤回’と見なされ、これを無視することはスウェーデンでは性暴行に該当する」と指摘した。彼はまた、アサンジがコンドーム着用に同意しても約束を破った事実を相手女性が分からなかったという事実も繰り返し強調し、‘合意撤回’にともなう性暴行と解釈される余地を残した。

アサンジ側は一切の‘犯罪行為’を否認している。これに対し２人の女性の弁護士であるクラエス ペリストルェムは 「アサンジがウィキリークスの真実性と透明性を主張するならば、性暴行疑惑にも同じ基準を受け入れ、証言しなければならない」と圧迫した。

チョ・イルジュン記者 iljun＠hani.co.kr

原文: http://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/452801.html 訳J.S