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引きこもりの若者ら 推計8800人

2010年12月09日

  県内に約8800人(推計)の「引きこもり」の若者らがいることが8日の県議会で明らかになった。県は「子ども・若者支援地域協議会」を今年度内に設置。福祉事務所やハローワークなど支援にかかわる行政機関や団体などが連携し、これまでより手厚い支援策を検討するという。

  森枝敏郎・健康福祉部長が本会議の一般質問で明らかにした。県が7月の国の調査をもとに県内の15歳〜39歳の引きこもりの数を推計したところ、ほとんど自宅を出ない人が約2900人、趣味などの用事のときだけ外出する「準引きこもり」が約5900人いたという。

  県はこれまで精神保健福祉センター(熊本市水道町)を中心に、コミュニケーションが苦手な若者の相談業務や居場所づくりといった施策を実施。こうした子を持つ親同士の交流会やセミナーなども開いてきた。

  ただ、「就職活動に失敗した」「職場になじめない」など最近では比較的高い年齢層でも目立つ傾向にあり、地域協議会をつくることで就職や生活環境改善など多面的な支援を行う。10日に関係機関・団体が集まり、年度内の設置に向けた取り組みを加速させる。

  また、国が定めた総合的な若者支援の指針「子ども・若者ビジョン」をもとに、県レベルの計画も2011年度内の策定を目指す方針という。

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