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関塚JAPAN圧倒!初勝利!/アジア大会 (2/2ページ)

2010.11.9 05:04
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関塚JAPAN圧倒!初勝利!/アジア大会
先制弾を決め、人さし指を立ててアピールする山崎(右)【フォト】

 Jリーグの控え組と大学生を寄せ集めた“無名軍団”が、下馬評を覆した。勝利を告げるホイッスルが鳴ると、関塚監督はベンチのコーチ陣と固い握手。4万超の四面楚歌(そか)を跳ね返し、中国を3−0で粉砕した。

 「初戦は中国戦ということで緊張感のある戦いになった。選手が試合にどういう入り方をするかが一番のポイントだったが、リラックスして入ってくれた」

 尖閣諸島問題で日中関係が悪化する中、試合前の君が代斉唱ではブーイングを浴びた。2年後のロンドン五輪を目指す関塚ジャパンの初の公式戦は、数千人の警官がスタジアム内外に配置される異様な光景。しかし前半11分、FW永井のパスに抜け出したMF山崎が先制弾。「加油!(チャアヨウ=頑張れ)」の大合唱は音量を増したが、後半13分に永井が2点目。同19分にはDF鈴木がFKを頭で押し込み、勝負を決めた。

 10月のチーム立ち上げから広州入りまで、練習期間はわずか7日間。日程が重なるJリーグの各クラブに配慮し、主力となるべき選手を招集できない事情もあった。しかも、この年代は2年前のU−19アジア選手権でベスト8に終わり、U−20W杯出場を逃している。「谷間」どころか、「谷底世代」と呼ばれる屈辱を味わった。

 先月の1次合宿では、協会スタッフがGK安藤をMF山村と間違えて取材エリアに呼び、報道陣もそれに気づかぬまま質問を浴びせる“珍事”も起きた。それほど無名な20人が、A代表のザッケローニ監督が視察した舞台で輝きを放った。すでにA代表で活躍するMF香川(ドルトムント)、MF金崎(名古屋)、GK権田(FC東京)ら同世代と切磋琢磨(せっさたくま)し、いつしか「黄金世代」と呼ばれてみせる。(川端亮平)



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先制弾を決め、人さし指を立ててアピールする山崎(右)
指示を出す関塚監督。ロンドン五輪に向けて、好発進した(撮影・山田俊介)

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