2010年12月9日11時14分
没後30年となるジョン・レノンを追悼するため、セントラルパークのストロベリー・フィールズには大勢のファンが集まり、ゆかりの曲を歌い続けた=米ニューヨーク、田中写す
没後30年となるジョン・レノンを追悼するため、セントラルパークのストロベリー・フィールズには大勢のファンが集まり、ゆかりの曲を歌い続けた=米ニューヨーク、田中写す
没後30年となるジョン・レノンを追悼するため、セントラルパークのストロベリー・フィールズには大勢のファンが集まり、ゆかりの曲を歌い続けた=米ニューヨーク、田中写す
【ニューヨーク=田中光】ビートルズの元メンバー、ジョン・レノンがニューヨークの自宅前で凶弾に倒れて8日で30年。自宅に近いセントラルパークの「ストロベリー・フィールズ」には多くのファンが集い、寒空の下でレノンの曲を歌い続けた。
平和な世界を希求した代表曲「イマジン」。だが、米国はアフガニスタンで戦争を続け、各地でテロが相次ぐ。ペンシルベニア州から来たスティーブ・スロボドニックさん(48)は「彼が今の世界を見たら、きっとがっかりするだろう。彼が生きていたら、もっとましな世の中になっていたはずだ」と語る。
レノンが生きていれば今年で70歳になる。父親の影響でファンになったというレイチェル・ドレッギーさん(22)は「彼のようなメッセージを出し続けるアーティストは今の時代、なかなか見当たらない。きっと年を取っても発信し続けたと思う」と話した。
この日に向け、米国のテレビや雑誌で特集が続くなど、没後30年がたっても根強い人気を誇る。妻のオノ・ヨーコさんは8日付のニューヨーク・タイムズ紙に寄稿し、「彼は真実を信じ、発言することにちゅうちょしなかった」などと振り返った。