暴力団の身分を隠して金融機関から融資を受けたとして、長野県警は4日、指定暴力団山口組弘道会の幹部、古川陽忠容疑者(45)=長野市上松=を詐欺容疑で逮捕した。警察庁が弘道会を中心に山口組の摘発を強化しており、その一環とされる。
逮捕容疑は、10月13日、古川容疑者は青森県内の金融機関で暴力団員ではないことを示す確約書を提出し、自分の名義の口座に500万円を融資させたとしている。県警によると、古川容疑者は弘道会に数人いる若頭補佐の一人で、長野県内の弘道会系組織としては最大勢力の示道会会長にもなっている。青森は古川容疑者の出身地で、長野、青森両県警が合同捜査していた。
毎日新聞 2010年12月4日 18時34分