8日、石川県野々市町の路上で、女子中学生を車に乗せて連れ去り、家族に現金1億円を要求したとして、警察は身代金目的の誘拐などの疑いで暴力団員ら3人を逮捕しました。
逮捕されたのは、いずれも山口組系の暴力団員の、金沢市大額の上出忠典容疑者(45)と、金沢市みどりの広瀬保明容疑者(47)、それに、住所不詳、無職の北條富士男容疑者(52)の3人です。警察によりますと、3人は、8日午前7時ごろ、野々市町の路上で通学途中の女子中学生を車に乗せて連れ去り、女子中学生の自宅や父親の携帯電話に「1億円を用意しろ。娘を預かった」などと数回にわたり電話をかけ、現金を要求した疑いが持たれています。中学生が連れ去られる際に大きな声で助けを求めたため、近くに住む男性が通報し、警察はおよそ1時間後に、現場から5キロほど離れた白山市内で、車の中で粘着テープで手足を縛られていた女子中学生を無事保護し、近くにいた北條容疑者を監禁の疑いで逮捕するとともに、9日未明、上出容疑者らを身代金目的の誘拐の疑いで逮捕しました。調べに対し、3人はいずれも容疑を認めているということです。警察は計画的な犯行とみて調べています。