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最終更新:2010年12月9日(木) 8時31分

中東和平交渉、外交努力が頓挫

 アメリカ国務省のクローリー次官補は、イスラエルとパレスチナの直接交渉再開へ向けた外交努力が頓挫したことを認めました。

 「イスラエルによる入植活動凍結の延長が、現時点で、直接交渉再開のための最良の土台にならないと決定した」(クローリー国務次官補)

 クローリー国務次官補はこのように述べ、イスラエルとパレスチナの直接交渉再開へ向け、ユダヤ人による入植活動の凍結延長を、現時点でイスラエル側に迫る考えがないことを明らかにしました。

 パレスチナ側は入植活動の凍結延長が直接交渉再開の条件と主張していましたが、イスラエル側はこれを拒否し続けており、アメリカ政府としては交渉再開へ向けた足がかりを失った形です。

 アメリカ国務省は、来週ミッチェル特使をイスラエルとパレスチナに派遣し、仕切り直しを図る構えですが、現時点で有効な手立てはなく、中東和平へ向けた動きが後退するのは避けられない情勢となっています。(09日07:59)

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