松坂、ベルトランとトレードか！

　レッドソックスの松坂大輔投手（３０）に、メッツのカルロス・ベルトラン外野手（３３）とのトレード話が浮上した。米国の複数のメディアは、ベルトランの放出先を探しているメッツが、強打の外野手を探しているレ軍に交渉を持ちかけたとし、交換相手に「ＭＡＴＳＵＺＡＫＡ」の名前を報じた。実現すれば、７年契約最終年の来季年俸が１８５０万ドル（約１５億３５５０万円）のベルトランと、契約満了まで残り２シーズンともに年俸１０００万ドル（約８億３０００万円）の松坂という、超大物同士の交換トレードとなる。

　発端はベルトランとメッツとの関係が悪化したことだった。０５年から７年総額１億１９００万ドルの大型契約を結んだ。０８年までの４年間で、メジャー屈指のスイッチヒッターは１１７本塁打、４１８打点をマーク。しかし、最近２シーズンはけがも多く、合計１４５試合で１７発、７５打点に終わった。そこで、０９、１０年は故障がちでそれぞれ４勝、９勝と満足のいく成績を挙げられていない松坂が、交換相手として名前が挙がったとみられる。

　ともに「トレード拒否条項」を契約に盛り込んでおり、球団同士で合意しても、即実現とはならない。レ軍も先発投手が豊富とはいえず、簡単に松坂を放出しそうにもない。新人だった０７年に１５勝で世界一に大きく貢献。２年目は１８勝３敗と日本人メジャー史上最多の勝ち星をマークした実績を持っているからだ。

　メ軍のアルダーソンＧＭは地元報道陣に一般論として「我々は乱暴でクレイジーなアイデアでも、いつでも話を聞く用意がある。たとえ実現するのが１個か２個でもだ。しかし、多くはクレイジーなままだ」と語った。それでも、何が起きるか分からないのがメジャー。今オフは松坂にも注目だ。

　◆松坂　大輔（まつざか・だいすけ）１９８０年９月１３日、東京都江東区生まれ。３０歳。横浜高のエースとして９８年甲子園で春夏連覇。同年のドラフト１位で西武入団。２００６年第１回ＷＢＣで３勝を挙げ、日本代表を優勝に導いてＭＶＰ。同年オフにポスティングシステムでＲソックス移籍。０９年第２回ＷＢＣでも日本の連覇に貢献。メジャー通算４６勝２７敗、防御率４・１８。１８２センチ、９２キロ。右投右打。

　◆カルロス・ベルトラン（ＣＡＲＬＯＳ　ＢＥＬＴＲＡＮ）１９７７年４月２４日、プエルトリコ生まれ。３３歳。９５年のドラフト２巡指名でロイヤルズ入り。９８年にメジャーデビュー。９９年に打率２割９分３厘、２２本塁打、１０８打点で新人王獲得。０３年はスイッチでは初の打率３割、２５本塁打、４０盗塁を達成。アストロズを経て０５年にＦＡでメッツと契約。通算１６２６試合出場、打率２割８分２厘、２８０本塁打、１０６２打点、２８９盗塁。右投両打。１８５センチ、９０キロ。

　

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