鳥取県米子市で、豆腐を食べてこの1年のうそを帳消しにする「うそ払い」の催しが行われ、大勢の人たちが参加しました。
この催しは、鳥取県米子市の民間の観光施設が、地元に伝わる言い伝えにちなんで9年前から毎年開いています。施設に設けられた祭壇には、普通の豆腐の20丁分もある大きな豆腐が供えられ、地元の神社の神職が祝詞をあげて、うそが帳消しになるよう祈願しました。このあと、地元の人や観光客などおよそ250人が、豆腐や白菜が入った鍋などをつつきながら、この1年についたうそを披露しました。参加者は、「子どもの頃は戦争で勉強どころではなかったのに、中学生の孫には“一生懸命、勉強していた”と話した」とか、「夫には“なくなった化粧品を買うから”と言って実はへそくりに回した」などと打ち明けていました。会場には、この1年についたうそを書いて投かんすると、神社でうそ払いをしてもらえるポストや、うその数だけ鐘をつく「うそ払いの鐘」も置かれ、力いっぱい打ち鳴らす女性や、そっと鳴らす子どももいて、笑いを誘っていました。