日本人の「身体観」 玉木正之
日本人の「身体観」 アスレティシズム
玉木正之
末尾に注目。
玉木正之「スポーツとは何か」より。
ここに書いてある。
伊藤みどりが、なぜ欧米で高く評価され、日本ではされないのか。
----------------
身体 「精神より低いとされた身体」
人間は20世紀にようやく「身体」に気づいた。長い時間がかかった。
(ここで西洋哲学史:ギリシャソクラテス→中世デカルトパスカル→近代ニーチェ)。
西洋では、
精神重視→ 精神重視→ つい最近ニーチェが「身体」を発見。
と同時にスポーツが発生。
「東洋の身体観」「日本のスポーツ」
東洋では、(西洋以上に)身体が軽視された。
■身体とは煩悩の宿る不浄のもの、捨て去るべきもの、という考えが根本。
身体を傷つける難行・苦行、精神を浄化させる「手段」。
・西洋・・・精神(人工)による身体(自然)の支配。
・東洋・・・身体(自然)を用いて精神(人間)を磨く。
だから日本人はスポーツでも精神主義になりやすい。
「身体の価値を論じない日本」
日本では、なぜ身体が重要なのかが意識されない。
日本のスポーツ選手は、欧米とは違い、
★身体が優れている、
★驚き感動するような動作が
★できるから評価される
のではなく、
「勝ち負け」の結果で評価される。
だから一時的に英雄扱いされても社会的地位は低い。
「身体表現としてスポーツを享受できるか?」
日本人は東洋の島国で、
身体を軽視する思想にドップリと浸かり、長い間、精神世界に生きてきた。
おまけに明治以来、国家にとっての身体として
利用・抑圧される「身体観」しか知らなかったのが日本人である。
さらに日本人は、足が長く背が高い欧米人にコンプレックスを抱きつづけてきた。
そんな日本人も食生活の変化で、西洋人に近い身体を手に入れた。
しかし精神と同様に、身体を重視しなければ無意味である。
西洋は精神を重視したが、
■古代ギリシャ時代から「身体文化」の伝統があり、日常生活に生きている。
そんな西洋の「身体観」に対して、
日本人はどのような身体観を持つのだろうか?
スポーツを(勝敗だけでなく)「身体表現」として受容し、
★スポーツ選手に対して、身体「表現者」として、
★敬意を表するときが、日本人に来るのだろうか?
----------------
伊藤みどりが、
なぜ欧米で高く評価される(日本ではされない)のかが書いてある。
欧米での荒川静香の評価について、日本人がトンチンカンである「理由」が書いてある。
----------------
なぜ欧米で高く評価されるのか? まとめ
http://midoriitos.blog133.fc2.com/blog-entry-110.html
<殿堂犬> ジョーダン なぜ殿堂入りなのか?
http://midoriitos.blog133.fc2.com/blog-entry-97.html
「芸術? バカにするな!」 ディック・バトン カルガリー五輪
http://midoriitos.blog133.fc2.com/blog-entry-140.html
日本人の 【カンちがい】集
http://midoriitos.blog133.fc2.com/blog-entry-99.html
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日本人の「身体観」 アスレティシズム 玉木正之
は以上。
玉木正之
末尾に注目。
玉木正之「スポーツとは何か」より。
ここに書いてある。
伊藤みどりが、なぜ欧米で高く評価され、日本ではされないのか。
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身体 「精神より低いとされた身体」
人間は20世紀にようやく「身体」に気づいた。長い時間がかかった。
(ここで西洋哲学史:ギリシャソクラテス→中世デカルトパスカル→近代ニーチェ)。
西洋では、
精神重視→ 精神重視→ つい最近ニーチェが「身体」を発見。
と同時にスポーツが発生。
「東洋の身体観」「日本のスポーツ」
東洋では、(西洋以上に)身体が軽視された。
■身体とは煩悩の宿る不浄のもの、捨て去るべきもの、という考えが根本。
身体を傷つける難行・苦行、精神を浄化させる「手段」。
・西洋・・・精神(人工)による身体(自然)の支配。
・東洋・・・身体(自然)を用いて精神(人間)を磨く。
だから日本人はスポーツでも精神主義になりやすい。
「身体の価値を論じない日本」
日本では、なぜ身体が重要なのかが意識されない。
日本のスポーツ選手は、欧米とは違い、
★身体が優れている、
★驚き感動するような動作が
★できるから評価される
のではなく、
「勝ち負け」の結果で評価される。
だから一時的に英雄扱いされても社会的地位は低い。
「身体表現としてスポーツを享受できるか?」
日本人は東洋の島国で、
身体を軽視する思想にドップリと浸かり、長い間、精神世界に生きてきた。
おまけに明治以来、国家にとっての身体として
利用・抑圧される「身体観」しか知らなかったのが日本人である。
さらに日本人は、足が長く背が高い欧米人にコンプレックスを抱きつづけてきた。
そんな日本人も食生活の変化で、西洋人に近い身体を手に入れた。
しかし精神と同様に、身体を重視しなければ無意味である。
西洋は精神を重視したが、
■古代ギリシャ時代から「身体文化」の伝統があり、日常生活に生きている。
そんな西洋の「身体観」に対して、
日本人はどのような身体観を持つのだろうか?
スポーツを(勝敗だけでなく)「身体表現」として受容し、
★スポーツ選手に対して、身体「表現者」として、
★敬意を表するときが、日本人に来るのだろうか?
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伊藤みどりが、
なぜ欧米で高く評価される(日本ではされない)のかが書いてある。
欧米での荒川静香の評価について、日本人がトンチンカンである「理由」が書いてある。
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なぜ欧米で高く評価されるのか? まとめ
http://midoriitos.blog133.fc2.com/blog-entry-110.html
<殿堂犬> ジョーダン なぜ殿堂入りなのか?
http://midoriitos.blog133.fc2.com/blog-entry-97.html
「芸術? バカにするな!」 ディック・バトン カルガリー五輪
http://midoriitos.blog133.fc2.com/blog-entry-140.html
日本人の 【カンちがい】集
http://midoriitos.blog133.fc2.com/blog-entry-99.html
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日本人の「身体観」 アスレティシズム 玉木正之
は以上。
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- ニューヨークタイムズ 90年 対訳(下