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雅子さま:47歳に 娘の通学不安に心砕く

東宮御所で歓談する皇太子ご一家=2010年12月2日(宮内庁提供)
東宮御所で歓談する皇太子ご一家=2010年12月2日(宮内庁提供)

 皇太子妃雅子さまは9日、47歳の誕生日を迎え、感想を公表した。通学に不安がある長女愛子さまに関して「私自身、愛子が以前のように安心して学校生活を送ることができるように、皇太子殿下とご相談をしながら、親として何をしてあげられるのか考え、歩んでまいりました」と、この問題についての母親としての心情を初めて明らかにした。

 雅子さまは、最近は愛子さまが学校で過ごす時間が長くなり、友達と楽しそうに過ごしている姿に安堵(あんど)しているとして、「これからも引き続き、学校の先生方ともよくご相談しながら一歩一歩進んでいくことができればと思っております」と気持ちをつづった。

 また、1月に出席した阪神・淡路大震災15周年追悼式典に触れ、震災当時の状況などを振り返り「深い感慨に包まれました」とし、「国民の皆様の幸せをいつもお祈りしていたいと思います」と記した。

 併せて宮内庁は、東宮職医師団の見解を発表。雅子さまの状況は「基本的には今年2月の見解と同じ」としたうえで「着実にご快復しているが、今なお心身の状態の波は続いている」と説明した。また、通学に付き添うなど愛子さまを支えることに非常に努力し、多くの時間とエネルギーを注いでいるとして、活動が限られたものにならざるを得ないなどと記した。【真鍋光之】

 ◇回復への影響示されず

 東宮職医師団の見解では、3月に明らかになった長女愛子さまの通学不安への対応が、雅子さまの回復にどのように影響しているのかは示されなかった。

 今春からの雅子さまは、愛子さまにほぼ付きっきりの状態だ。登下校の付き添いだけでなく、授業も参観。7日には神奈川県への校外研修にも同行した。

 必然的に活動は制限され、この1年間、泊まりがけの公務は1回、東京都内の公的な活動への外出も2回にとどまった。私的な活動も、例えば9月に都内のホテルであった高円宮家の三女絢子さま(20)の成年皇族を祝う夕食会を欠席。11月には1年半ぶりに皇居で乗馬を予定していたが、直前に取りやめた。

 見解では、雅子さまが愛子さまに多くの時間とエネルギーを注いだ結果、活動が限られているという客観的事実は記しているが、医学的な評価は避けた。雅子さまの動静にこれまで以上に戸惑い、心配している人は多い。東宮職医師団が直接会見するなど、踏み込んだ説明を求める声も出ている。【真鍋光之】

毎日新聞 2010年12月9日 5時00分(最終更新 12月9日 7時15分)

 
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