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<北都プロレス>借金でリングを買い、夢が叶った!

2009年12月27日
スポーツ

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地域密着型プロレスといえば「みちのくプロレス」が有名だが、北海道にもプロレス団体が存在する。それが「北都プロレス」だ。旗揚げ5周年を迎えた小さな団体を立ち上げたのが現・レフェリーのクレイン中條氏(59)。(上の写真は自動車ショールームでの大会)

力道山に出会い 旗揚げまで40年
 中條氏がプロレスと出会ったのは14歳の頃。「力道山のファイトを見ていて、気付いたら足が震えとったんですわ。自分にはこれしかないと確信しましたが、団体旗揚げまで40年かかりましたね(笑い)」
 中條氏の本職は化粧品販売。「旗揚げの2004年6月11日は、銀行から借金もし、見切り発車もいいところでした」
 現在は大矢剛功、リッキー・フジ、TAJIRIなど有名選手も参加し、会場も盛り上がっている。

地元に密着…認められた社会貢献
 地元密着で年間約30試合。老人ホーム、養護施設の表敬訪問やチャリティー活動も行う。そのような社会貢献が認められ、病院の駐車場など通常では許されない場所での開催も多い。(下の写真は老人ホーム慰問。左端が中條氏)

「患者さんが窓越しに観戦されている姿を見た時は、感動しました。もちろん大会終了後には、患者さんの各部屋にうかがい、コミュニケーションを深めました」
 映画撮影に協力したことでアントニオ猪木とも交流がある。「猪木さんとは、これからも良好な関係を継続できたら最高ですね。夢は東京での北都プロレスの披露。今後も道民にプロレスのパワー、そして元気を送り続けたいと思っています」と、中條氏の情熱は、まだまだ、衰えることを知らない。
(長島昌徳)
<2009年6月20日付=「プロレス独立王国」>

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