角川書店が、来年3月に東京都で開催される「東京国際アニメフェア2011」への出展を取りやめたことが明らかになった。同社の井上伸一郎社長は、自身のツイッターで「マンガ家やアニメ関係者に対しての、都の姿勢に納得がいかないところがありまして」とコメントしている。

 「東京国際アニメフェア」は、02年から毎年開催されている世界最大級のアニメ総合イベント。同社はこれまで毎年出展し、同実行委の理事も務めている。

 東京都は、12月定例都議会に、6月に否決された青少年育成条例の改正案を修正して提出。前回案では18歳未満にみえる登場人物を「非実在青少年」と定義し、性的行為などを過度に描いたマンガやアニメを規制対象としていた。今回の案では年齢は問わず、刑罰法規に触れる性的行為を過度に描いた作品を不健全図書指定など規制の対象としている。ちばてつやさんら著名マンガ家や日本シナリオ作家協会が、改正案への反対を表明している。(毎日新聞デジタル)