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東尾氏の華々しい殿堂入りパーティーで思い起こされる落合監督の3度目の挑戦

2010年12月08日20時45分 / 提供:リアルライブ

リアルライブ
 8日、都内ホテルで今年1月に野球殿堂入りした東尾修氏(元西武監督)の超豪華なお祝いのパーティーが行われた。巨人・長嶋茂雄終身名誉監督、ソフトバンク・王貞治球団会長をはじめ、時の人の楽天・星野仙一監督、さらには西武時代の教え子のレッドソックス・松坂大輔、メジャー帰りの楽天・松井稼頭央ら500人もが出席したのだから、スケールが大きい。

 そんな超豪華版の東尾氏の殿堂入りパーティーで思い起こされるのが、天国と地獄の差がある中日・落合博満監督の史上初の2年連続1票足らずの落選だ。あの世界の王、巨人・王も2度だけの三冠王を日本プロ野球史上初の3度達成しているのに、昨年、今年と、よりによってわずか1票足らずで落選しているのだ。
 プロ・アマ球界の功労者を選んでたたえる制度の野球殿堂入り競技者表彰は、選手やコーチ、監督経験者で引退後5年を経た人を対象とし、経験15年以上の記者の投票によって選ばれる。
 今年1月の具体例で言えば、有効投票数304で、当選に必要な票は75%の228以上。が、落合監督は227票で落選している。ちなみに東尾氏は254票を獲得している。「落合が2年連続して1票足らずに落選しているのは、名古屋の票が全く入らないからだ」と関係者は楽屋裏を漏らす。

 マスコミを小ばかにしてろくな応対をしないオレ流に対する批判票が地元・名古屋で圧倒的なのはわかる気がする。が、今季は3年ぶりの日本一を逃したものの、4年ぶりのリーグ優勝。しかも、1シーズンを通じて担当記者にもコメントしている。
 というのは訳ありだ。昨年オフに「新聞記者にしゃべらないのは、ウチの選手だってスポーツ新聞なんか読まないからだ」という暴言を吐き、親会社の中日新聞社・大島社長が激怒。白井オーナーを通じて落合監督に厳重注意。馬耳東風のオレ流落合監督もさすがに態度をひょう変。今年はキャンプから担当記者に毎日コメント。親会社の中日新聞社には『読む野球』というコラムまで書いている。

 そんな落合監督のひょう変ぶりに対し、敵対する中日OBは、「大島社長に怒られたこともあるが、殿堂入りのためのマスコミ対策だろう。これ以上、赤恥はかけないだろう」と冷ややかな目を向けている。自己が持つ、「2年連続1票足らずの殿堂入り落選」という前代未聞のワースト記録更新を回避するためのマスコミ対策との見方は的を射ているかもしれない。
 「2度あることは3度ある」という諺もある。3年連続で1票足らずの殿堂入り落選となれば、嫌われ者を自認する落合監督も立ち直れないダメージを受けるだろう。今月下旬に投票が締め切られる来年1月発表の殿堂入り投票。何が何でも「3度目の正直」で当選したいだろう。

 07年にリーグ2位から球団史上53年ぶりという奇跡の日本一を達成して、毎年のプロ野球界で最も貢献のあった競技者に対して授与される正力松太郎賞を初受賞した際に、こう歓喜の弁を述べている。
 「三冠王を3度も取っても1度ももらえなかった賞だから、縁がないと思っていた。それだけにうれしい」と。となると、正力賞と同じで3年連続して1票足らずで落選した後、再来年の1月に当選となるのか。いずれにしろ、注目される落合監督の来年1月の殿堂入り投票の結果だ。

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落合福嗣  マスコミ  巨人  西武  プロ野球  

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