現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. 政治
  4. 国政
  5. 記事

110事業、再仕分けへ 廃止・見直し判定を無視(1/2ページ)

2010年11月9日3時2分

印刷印刷用画面を開く

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

図:  拡大  

 政府の行政刷新会議(議長・菅直人首相)は、これまでの事業仕分けで「廃止」や「見直し」が決まったのに、来年度予算の概算要求に盛り込むなど、省庁側が骨抜きにした事業が12府省庁の約110事業にのぼるとして、15日から「再仕分け」を行う方針を固めた。9日に首相官邸で開く同会議で正式決定する。

 4日間の日程で行う事業仕分け第3弾の後半戦で取り上げる。再仕分けの対象となる事業の予算規模は計約1.5兆円。(1)2010年度予算の概算要求を対象にした昨年11月の第1弾(2)独立行政法人などを対象とした今年4、5月の第2弾(3)各府省が事業の効果を自ら点検した「行政事業レビュー」――で、「廃止」や「見直し」の判定を受けながら、結果が十分反映されていない疑いがある事業だ。

 具体的には、第2弾で天下り法人の経費の無駄遣いが指摘され「廃止」と判定されながら、存続されたままで「複雑な資金の流れが解消されていない」と見られる「宝くじの販売促進・普及宣伝事業」(総務省所管)や、「女性と仕事の未来館」の運営を含めて「廃止」の判定を受けながら「男女ワークライフ支援事業」と名称を変えて概算要求している「女性と仕事総合支援事業」(厚生労働省所管)などを取り上げる。

 対象の多くは、(1)「廃止」や「見直し」の判定を受けながら別名称で事業を続ける「看板付け替え型」(2)廃止された複数の事業を統合して予算を増額要求する「焼け太り型」(3)判定で示された予算の縮減幅を小さくしたり、廃止時期を延長して事業を存続させたりする「都合良く解釈型」――にあてはまる。

前ページ

  1. 1
  2. 2

次ページ

関連トピックス

PR情報
検索フォーム

おすすめリンク

日本の中東研究者に中東の動きを鋭く分析してもらいます。東京外語大の飯塚正人教授とアジア経済研究所の福田安志氏の定期コラムも連載中。

中東ニュースがわかりにくいのは、何事にも過去の経緯があるからです。最新ニュースをを理解するために知る必要がある用語や基礎知識を、中東駐在の川上編集委員が分かりやすく解説します。

国内最大手法律事務所の弁護士が得意分野の最新動向を分析


    朝日新聞購読のご案内
    新聞購読のご案内 事業・サービス紹介