人口減少・高齢社会を乗り切る道は少なからず残されている。しかし、政府が来るべき将来に向けて、十分な対策をとっているかといえば、答えがNOであることは論を俟たない。
社会保障の充実、女性の社会進出、定年の引き上げ、税制改革・・・その議論のどれもが遅々として進まず、一方で国民に負担を強いる政策だけは強硬に推進する。
これでは韓国の研究員の言葉に反論できそうもない。
実は、日本は過去にも同様の危機を迎えたことがあった。前出の上智大学・鬼頭宏教授によると、日本が人口減少に直面するのは、歴史上4度目のことだという。
「日本は縄文時代後半、鎌倉時代、江戸中後期に人口減少を経験しています。
どの時代も、それまで発展を支えてきた技術や社会制度が完成し、成熟期を迎えたときだった。
日本はいま、4度目の人口減少に襲われていますが、今回も、社会が成熟期を迎えたと考えていいのではないでしょうか」
鬼頭教授は、今回の人口減少が「高齢化」という過去になかった特殊な要素を含んでいることに注意しつつも、「日本は過去3度の人口減少を、すべて海外から新しい制度や文化を導入することで乗り越えてきた」と説明し、この度の人口減少においても、移民受け入れを真剣に考えるべきではないかと締め括る。
日本は過去、人口減少を迎えるたびに、それを新たな文明発展の契機としてきた。これは大変誇らしいことである。
しかし4度目の危機を迎えているにもかかわらず、ただ手をこまねいているだけの現状をみると、これが日本が迎える「最後の人口減少」なのではないかと思えてならない---。
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