経済の死角

これは革命だ!
「人口減少社会」

あなたが知らないニッポンの真実

2010年12月08日(水) 週刊現代
週刊現代
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ビジネスが変わる 生活が変わる 国が変わる

人口は7000万人に/
青森・島根・長崎などには子供がいなくなる/
大阪・兵庫には高齢者が集中/
水道は維持不可能に 鉄道は廃線 学校・病院はなくなる/
韓国・中国でも同じ問題が

 

 あなたの住んでいる町に、最近少しずつ変化が現れてはいないだろうか。その変化が一時的なものかどうか、この記事を読んで考えてみてほしい。それは人口減少が始まった兆候かもしれない---。

 発行部数160万部を誇る、伝統ある経済誌『The Economist』11月20日号では、「A special report on Japan」と題した日本特集が組まれた。同誌で日本特集が組まれるのは約5年ぶりのことで、その内容は「未来の日本はどうなるか」。読めば読むほど気持ちが沈みこむシリアスな分析が並んでいるが、そこに描かれた暗い未来は、すべて日本の「人口問題に起因している」と書かれている。

 この特集の取材・執筆を担当した、同誌東京支局長のヘンリー・トリックス氏が語る。

「昨年の政権交代によって、日本が今後どのように変わり、どんな問題に悩んでいくのかを描き出したいと考えていました。ところが、取材をすればするほど、これからの日本が直面する問題は、『高齢化』と『人口減少』によって生じるということがわかってきたのです。これは日本にとって極めて深刻なことです」

 来年2月に最新の国勢調査の結果が示されるが、これによって日本は2010年度から本格的な「人口減少社会」に突入したことが明らかになる。だが、これが日本を滅ぼしかねないほど深刻な問題だという認識が、国民の間で共有されているとは言いがたいのではないか。

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