菅直人首相は8日夜、首相官邸でボリビアのモラレス大統領と会談し、世界最大の埋蔵量とされる同国のリチウムの開発や産業化に共同で取り組むことで合意した。レアメタル(希少金属)の一種のリチウムは、電気自動車(EV)や携帯電話などの充電池の原料で、今後、世界的な需要増が見込まれる。日本は輸入の8割以上をチリに依存しており、調達先の拡大につなげたい考えだ。
両首脳は会談後、リチウム開発に関する技術協力や人材育成のほか、地熱発電所建設のための円借款供与などを盛り込んだ共同声明に署名した。
[時事通信社]