ことし6月から支給が始まった子ども手当の使い道について、厚生労働省が中学3年生以下の子どもを持つ親を対象に調査したところ、「家庭の日常生活費」や「ローン、借金の返済」など、子どもには直接結びつかない用途に使ったという回答が30%近くあったことが分かりました。
調査は厚生労働省が中学3年生以下の子どもを持つ親1万人余りを対象に、子ども手当の使い道について複数回答で尋ねたものです。それによりますと、最も多かった使い道が、▽「子どものための貯蓄や保険料」で、全体の42%に達し、▽「子どもの衣類や雑貨費」という人も16%いました。一方で、▽「家庭の日常生活費」や▽「ローン、借金の返済」など、子どもには直接結びつかない用途に使ったという人が全体の26%いました。子ども以外の用途に使った理由について最も多かった回答が、▽「家計に余裕がないため」で、64%でした。厚生労働省は「子どもに直接結びつかない使い道が予想以上に多かった。子ども手当の使い道は限定されていないが、制度の趣旨に基づいて、できれば直接、子どもに結びつくことに使ってもらいたい」と話しています。