自衛隊とアメリカ軍との共同演習が行われている日本海上空の空域に、6日、ロシア軍の哨戒機が接近し、訓練が一時、中断されていたことが分かりました。
自衛隊とアメリカ軍は、今月3日から日本とその周辺の海域や空域で共同統合演習を行っています。防衛省によりますと、このうち能登半島沖の日本海上空の訓練空域に、6日午前、ロシア軍のIL38哨戒機2機が進入し、数時間にわたって飛行したということです。この空域では、この日、日米のイージス艦が弾道ミサイルへの対処をしているところに戦闘機が攻撃を加えてきたという想定で訓練が行われていました。しかし、そのまま続行すればロシア軍の哨戒機にレーダーの周波数帯など機密性の高い情報を収集されるおそれがあったため、この訓練を一時、中断したということです。大規模な演習の際に他国の軍用機などが情報収集や偵察を行うことはありますが、防衛省によりますと、今回のように訓練空域の中にまで進入してくるのは異例だということです。