倒産・動向記事
2010/12/08(水) | 強化プラスチック複合管製造・販売 続報 日本ホーバス株式会社 破産手続き開始決定受ける 負債65億1000万円 |
---|
「埼玉」 既報、民事再生手続き中だった、日本ホーバス(株)(資本金6500万円、さいたま市中央区上落合2-4-1、代表田中秀幸氏、従業員34名)は、11月30日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。
破産管財人は中村清弁護士(東京都港区西新橋2-6-2、電話03-3580-1021)。
当社は、1985年(昭和60年)12月に設立した強化プラスチック複合管の製造・販売業者。FRP排水管など各種導管およびその付属品を扱うほか、上下水道用、農業土木用資材の販売なども行い、全国各地の管材販売業者などを得意先に、93年3月期には年売上高約45億8400万円を計上していた。
その後、94年3月に実質本店を東京都渋谷区から現所(当時の埼玉県与野市内)に移転し、2005年7月にはミサワホーバス(株)から現商号に変更。さらに2007年に入ってからは、千葉県の大手鋼材販売業者である千葉興業(株)(千葉市中央区)グループの傘下に入っていた。
この間、長引く建設業界の低迷により、エンドユーザーであるゼネコンの不振から当社の業況も下降線をたどり、2007年3月期は年売上高が約23億2100万円まで減少していたが、その後は鉄道会社向けのFRP半円排水管の需要が大きく伸びたことで売り上げが急速に上昇、2009年3月期には年売上高が約51億5100万円まで回復していた。
その後同年4月に取引先の旭鉄工(株)(福岡市博多区)が自己破産を申請したことで、当社および親会社である千葉興業(株)ともに多額の焦げ付きが発生。千葉興業(株)が民事再生法の適用を申請したことに連鎖し、当社も5月19日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請、同月25日に再生手続き開始決定を受けていた。
しかし、再生計画策定の見込みが立たず11月4日に東京地裁より再生手続き廃止決定を受け、今回の措置となった。
負債は約65億1000万円。