将棋:コンピューターソフト、清水女流王将に勝利

2010年10月11日 21時9分 更新:10月11日 23時8分

将棋ソフトの「あから2010」と対局する清水市代女流王将(左)=東京都文京区の東京大学で2010年10月11日、久保玲撮影
将棋ソフトの「あから2010」と対局する清水市代女流王将(左)=東京都文京区の東京大学で2010年10月11日、久保玲撮影

 清水市代女流王将(41)とコンピューター将棋ソフト「あから2010」の特別対局が11日、東京都文京区の東京大学工学部で行われ、86手でソフトが勝った。コンピューターと棋士の対局は07年の渡辺明竜王対「ボナンザ」(渡辺勝ち)以来で、ソフトが初めて女流タイトルホルダーを破った。

 「あから2010」は「激指」など4ソフトが多数決で指し手を決める。「あから」は10の224乗を表し、将棋の局面の数がこの数に近いことにちなんで命名された。

 対局は持ち時間各3時間。振り駒で清水が先手番になり、約6時間に及ぶ熱戦になったが、中盤から終盤にかけて「あから2010」がリードを広げて勝ち切った。

 清水女流王将は「悔しい気持ちもありますが、途中からは血の通った人間と指している気持ちになりました。今後も人間とコンピューターが切磋琢磨(せっさたくま)して強くなれればと思います」と語った。

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