COP10:名古屋で開幕 生物多様性の保護話し合う

2010年10月11日 11時31分 更新:10月11日 22時6分

カルタヘナ議定書第5回締約国会議の開会式で議長としてあいさつする鹿野道彦農相=名古屋市の名古屋国際会議場で2010年10月11日午前、兵藤公治撮影
カルタヘナ議定書第5回締約国会議の開会式で議長としてあいさつする鹿野道彦農相=名古屋市の名古屋国際会議場で2010年10月11日午前、兵藤公治撮影

 国連生物多様性条約第10回締約国会議(COP10=名古屋会議)は11日、名古屋市の名古屋国際会議場で開幕した。生物多様性を守り、その恩恵である医薬品開発や水源などを次世代に残すための新たな目標や方策を、193カ国・地域が参加して話し合う。会期は29日までで、政府、市民団体、企業などの9000人が参加する。97年に地球温暖化防止のための「京都議定書」を採択した京都会議以来、日本で開かれる大規模な環境会議となる。

 開会式では前半議長を務める鹿野道彦農相が前回の開催国ドイツから議長を引き継いだ。鹿野農相は「会議成功に向け、皆さんと困難な課題を乗り越えたい」とあいさつした。アフメッド・ジョグラフ条約事務局長が「生物多様性はかつてないスピードで失われており、地球を守るため、我々に失敗は許されない」と訴えた。

 15日には遺伝子組み換え生物が輸入国の生態系に被害を与えた場合の対策について定める国際ルール「名古屋・クアラルンプール補足議定書」が採択される予定。

 18日からは、松本龍環境相が議長となる。各国は、遺伝資源の利用と利益配分を定める「名古屋議定書」の採択▽開発で劣化している生態系の保全策のための新たな合意を目指し、交渉する。27~29日には閣僚級会合が開かれ、最終的な協議が行われる。

【足立旬子】

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