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国会改革:与野党3党有志が提言

 ◇予算委では醜聞扱わない/価値観問う法案、党議拘束外す/党首討論は午後8時開会

 民主、自民、みんなの与野党3党の衆参国会議員有志8人が、「ねじれ国会」の打開策としてまとめた国会改革の共同提言が5日、明らかになった。3日に閉会した臨時国会は与野党の対立が激化し、重要法案は審議入りさえできずに終わった。提言は政策重視を基本理念とし、「予算委員会ではスキャンダルは扱わない」など、審議の充実に向けた具体的な方策を打ち出している。

 提言したのは、細野豪志、馬淵澄夫、長島昭久、泉健太(以上民主党)、河野太郎、柴山昌彦(以上自民党)、水野賢一、山内康一(以上みんなの党)の8氏。いずれも当選2~5回の中堅・若手議員で、国土交通相の馬淵氏をはじめ、党や政府で要職を経験している。

 提言は、直ちに着手できる改革として(1)予算委員会ではスキャンダルを扱わず、代わりに政治倫理審査会を活性化(2)臓器移植や夫婦別姓など価値観を問う法案は党議拘束を外し、個人の責任で投票(3)通常午後3時からの党首討論は午後8時開会とし、国民の関心を高める--など。また、法改正が必要な改革として、国会の会期ごとに議案が廃案となる「会期不継続原則」の廃止を挙げた。

 河野氏は毎日新聞の取材に「今後さらにメンバーを拡大し、国会改革を具体化したい」と語った。【横田愛】

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 ■国会改革提言の骨子■

▽国民に見えるよう党首討論を毎週午後8時に開催

▽政党が法案への投票行動を縛る「党議拘束」の緩和

▽予算委員会の効率化

▽「会期不継続原則」の廃止

▽立法審査と行政監視の分離

毎日新聞 2010年12月6日 東京朝刊

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