(CNN) インターネット検索大手の米グーグルは7日、新しいパソコン用基本ソフト(OS)「クロームOS」を搭載したノートPCの試作品を提供開始する計画を発表した。来年には台湾のエイサーおよび韓国のサムスン電子と組んで、クロームOS搭載のコンピューターを発売する。
試作品のノートPCは一部のユーザーや開発者、学校、企業などに配布する。12.1インチのディスプレイとキーボード、タッチパッドを搭載し、米携帯電話会社ベライゾンの3Gサービスに対応予定。メーカーのロゴなどは入らないという。
さらにグーグルは、ネット閲覧ソフト(ブラウザ)のクロームを通じてゲームやアプリケーションを販売する「クロームウェブストア」も併せて発表した。
同ストアはアップルなどが携帯端末向けに提供しているダウンロードサービスと似た内容。米紙ニューヨークタイムズやネットオークション大手イーベイのアプリケーション、人気ゲームなどを有料・無料で提供し、クロームに組み込んで使えるようにする。
当面は米国のみでの提供となるが、今後数カ月かけて各国に展開する予定だという。
ブラウザではモジラの「Firefox」やマイクロソフトの「インターネットエクスプローラー」が依然として先行するが、グーグルのクロームは11月の時点でシェア19%となり、2009年1月の3%から大幅に勢力を伸ばした。同社によれば、クロームのユーザーは今年に入り、4000万人から1億2000万人へと3倍に増えたという。