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2010年12月7日(火) 19:30 |
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ボイラー代節約、アイデア商品開発
ノリの製造で大きな負担となるのが乾燥に使う燃料代です。 同じく農家でも、冬場のビニールハウスの燃料費は悩みの種です。 そうした中、岡山市内の会社がちょっとしたアイデア商品を開発し、売れ行きが好調となっています。
玉野市胸上で、ノリ養殖業を営む国屋さんは燃料代の節約に成功しました。 数十万円の費用でボイラーに、ある装置を取り付けたというのです。 秘密は、ボイラーの内部にありました。 ボイラー内に多数取り付けられている鉄の板、これが燃料節約の鍵です。 『エコ・フィン』と呼ばれる鉄の板を開発したのは、岡山市内のステンレス加工会社です。 洋ランをビニールハウスで栽培している岡山市内の農家が、ボイラーの内部を見せてくれました。 ボイラーの内部です。 「エコ・フィン」を付けていない場合、ボイラー内で暖められた空気はすぐに流れ出ていました。 一方、「エコ・フィン」をつけると空気は、ボイラー内で複雑に対流するため、暖められる時間が長くなるというわけです。 1000平方メートルのビニールハウスをボイラーで暖める燃料代は、一冬で、およそ200万円。 その1割20万円が節約できるようになりました。 取り付け費用は18万円です。 燃料代の高止まりへの対策、環境にやさしい商品をと昨シーズンから販売が始まった「エコ・フィン」。 開発した会社では、JAなどを通じて販路の拡大にも努めており、今シーズンの売れ行きはすでに昨シーズンの2倍から3倍になっているということです。
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