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田代被告「期待される像を演じるプレッシャーあった」

2010年12月8日7時13分

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 麻薬及び向精神薬取締法違反と覚醒剤取締法違反の罪に問われ、初公判が7日にあったタレントの田代まさし被告は、2001年と04年に覚醒剤所持などで逮捕され、2度目の事件で実刑判決を受けて服役。08年6月の出所後は都内で妹と同居し、最近はCS放送やイベント出演などで芸能活動を増やしていた。

 「何とかして立ち直ってみせたい。同じ過ちを犯す人とは違う田代まさしを絶対に見せたいと思っている」。昨年5月に出した著書「審判」(創出版)で記していた。だが、検察側によれば、被告が再び薬物を使うようになったのはそれから1年もたたない今年3月のことだった。

 閉廷後に取材に応じた弁護人によると、再び薬物を使った理由について「イベントに出る時には自分をハイにしないといけない。期待される田代像を演じるプレッシャーがあった」という趣旨の説明をしているという。

 雑誌「創」の篠田博之編集長は前回の出所以後、月に1回以上は会って被告の様子を確かめていた。薬物克服プログラムを受けることを勧めたが、被告は「大丈夫。自信がある」と話したという。

 篠田編集長は話す。「薬物は克服できるということを社会にアピールしてほしいと思って支えてきた。だが逆に、薬物依存の重さを思い知らされた」(太田泉生)

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