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ノーベル化学賞の根岸氏、CO2削減の温暖化対策「発想の転換必要」 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:環境・エコ
【ストックホルム=木村正人】ノーベル化学賞受賞者の根岸英一・米パデュー大特別教授(75)が6日、ストックホルムで本紙のインタビューに応じ「地球温暖化を防ぐため二酸化炭素(CO2)排出量を減らしましょうというのはばかげた方法だ。もっとCO2がほしくなるようにもっていかなければ」と語り、水とCO2から炭水化物や酸素をつくる光合成を人為的に起こす研究の必要性を強調した。インタビューの要旨は次の通り。
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人類の必要な営みの副産物としてCO2を出している。しかし、温暖化を防ぐためCO2を出さないようにしようというのは人類にとって重要な化学反応を抑えるのと同じだから、非常に消極的な考え方だ。
CO2はわれわれに必要な究極の有機物質、有機化合物の炭素源だ。温暖化を何とかせざるを得ないので(CO2排出量削減という)おかしな方向に行っているが、科学者が百八十度切り替え正しい方向にもっていかなければならない。